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by sasakitosio

財政再建の意思あるか 概算要求101兆円

 8月30日付東京新聞社説に、「財政再建の意思あるか」の見出しで、2015年度政府予算の概算要求が載った。
 今日はこの社説に学ぶことにした。
 社説は、「2015年度政府予算の各省庁の概算要求は、一般会計の総額が初めて百兆円を突破、過去最大の膨張ぶりである。財政危機を叫び、国民に大増税を強行しながら、この財政規律の欠如は何なのか。
 国と地方を合わせた借金がめまいを起こすような一千兆円超に積み上がる中、財政を立て直すには増税や経済成長による税収増ばかりでなく、予算の徹底した見直しが欠かせないはずだ。しかし、要求段階で前年度よりも2兆5千億増の約百一兆七千億円に達する水ぶくれ予算からは、危機感も当事者意識も感じられない。
 消費増税や景気回復によって税収は大幅増の見込みだ。それでもこんな予算では、おそらく歳出の4割を新たな借金に頼る構造は変わるまい。緩みきった予算の大きな原因は、成長戦略の推進や来春の統一地方選をにらんで設けた約4兆円もの巨額な「特別枠」の存在にある。予算獲得の最大化こそ省益と信じる官僚は特別枠があれば目いっぱい要求するのが常だ。予想通り各省庁からは、地方創生や成長戦略の看板を借りた旧来型の事業がめじろ押しである。」と指摘した。
続けて社説は、「例えば、国土交通省は成長戦略の核である人口対策と地方創生に引っかけ、行政や商業施設を市街地に集めるコンパクトシティ―推進として、県境を越えたコンパクトシティ―同士を結ぶ道路整備を目玉にあげた。2700億円強もの要求だが、旧来のインフラ整備とどう違うのか判然としない。
 財務省は、来年10月からの消費増税が決まっていないため、歳出上限の目安を示さなかった。
 だからといって、歳出抑制の手を緩めていいはずはないが、官僚の習性から上限が無ければ横にらみで要求を膨らませるのである。
 結局、財務官僚の 本音は財政再建よりも増税自体が目的であるとみられても仕方あるまい。増税で予算規模が膨らめば、予算付けをめぐる権限が増すからである。それは要求官庁や、その応援団である族議員の利害とも一致する。
 災害の多発を受け、国土強靭化を掲げる自公政権には追い風が吹く。国交省が要求した公共事業費は前年度比16%増の約6兆円である。国民生活を守るための防災・減災の必要性に異論はないが、「10年間で200兆円」と先に数字ありきの無軌道な進め方は大いに疑問だ。」と指摘した。
 最後に社説は、「消費税再増税も是非が問われる中で、こんな節操のない膨張予算は納税者への背信行為である。」と締めくくった。
 よんで勉強になった。
 ①「財政危機を叫び国民に大増税を強行しながら、この財政規律の欠如は何なのか 」
 ②「危機意識も当事者意識も感じられない」
 ③「財務官僚の本音は財政再建よりも増税自体が目的と見られても仕方あるまい。」
 ④「消費増税再増税の是非が問われる中で、こんな節操のない膨張予算は納税者への背信行為である」
 上記①~④の社説の指摘には共鳴した。
 そして、湧いた疑問一つ。社説が、「国と地方合わせて借金が一千兆円につみ上がる中、歳出の4割を新たな借金に頼る構造は変わるまい」と指摘している。
 政府は、一千兆円の借金返済をどうやって返す気でいるのか?返さないで踏み倒すつもりなのではないか?
 踏み倒し方は、戦後のハイパーインフレ、預金凍結、新円切り替え、に例を見るが、いまどきそんな荒療治ができるのだろうか?
 同じ、借金しての大盤振る舞いならば、インフレでも安心な年金制度、教育費・養育看護費の社会負担化、医療の社会負担化、完全雇用の実現等に、予算をたっぷり使ってほしいと思った。
 同じ、国家財政の破たんへの道を歩むとしても、戦争準備の軍事費や、公共工事に大盤振る舞いして破綻する道よりも、教育・福祉・医療・環境・完全雇用に大盤振る舞いをして破綻する方が、国民的には幸せなのではなかろうか?
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by sasakitosio | 2014-09-03 07:15 | 東京新聞を読んで | Trackback