憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

語らねば、伝えねば 満蒙開拓団の記録から

 8月25日付東京新聞社説に、「語らねば、伝えねば」の見出しで、満蒙開拓団のことが載った。
 今日は、この社説を学習することにした。
 社説は、「国家は時に、自国民を平気で犠牲にします。昭和の戦争がそうでした。その渦中で進められた国策「満蒙開拓」も・・・。これは遠い昔の物語でしょうか。
 一冊の本が手元にあります。
「証言 それぞれの記憶」という百ページにも満たない冊子ですが、そこには、数えきれない命の記憶が詰まっています。
 戦前から戦中にかけ満州(現中国北東部)へ移民し、敗戦時に、地獄の思いを味わった13人が絞り出すように語った体験を書き起こした証言集です。
 昨年、長野県阿智村にできた民間施設「満蒙開拓平和記念館」のスタッフが聞き取り、来館者の要望に応えて発行しました。
 戦後、堅く口を閉ざしていた、あの戦争をじかに知る人々が、ようやく語り始めました。それほど惨い体験だったのです。満蒙開拓も例外ではありません。
 「開拓じゃないに。中国人を追っ払って、既に開墾してあったところに入ったんだから。後ろ盾には日本軍がいて・・」
 先の証言集からの引用です。
 入植直後から、意図せずとも自分が「侵略」に加担させられれている、と気づいた移民は少なからずいたのでしょう。証言は、その無念の思いの吐露なのです。
 1932年、現中国東北部に日本の傀儡国家、満州国が建国された後、貧困にあえぐ農村救済のためなどと、移民は国策で満州に送り込まれた。
 「20町歩の大地主になれる」と入植を進められた農家も多く、その総数は、開拓農民を中心に27万人に達しました。
 しかし終戦後に突然、ソ連軍が侵攻、関東軍には置き去りにされた。逃避行の途中で、その半数以上が集団自決や病死、行方不明という惨禍に。離散した家族の子どもらは中国人に託され、残留孤児、婦人になったのです。」と教えてくれる。
 つづけて社説は、「戦争とは、人と人とが殺し合うことです。領土や宗教、民族、資源などその理由はさまざまでも、「国を守る」ため、国家や権力者が敵をつくる。だが、実際に戦場に行かされ、血を流すのは普通の人々、弱い立場の人々です。
 あの昭和の時代、国家統制が強まる中でも、戦争や戦場は遠いよそ事のような日常が続いた。「お国が言うなら」と流されがちな当時の世相や国民性が、満蒙開拓と言う国策を推し進めた背景と無縁ではありません。開拓民も、戦場に巻き込まれるとは思いもよらなかったでしょう。」と教えてくれる。
 さらに社説は、「命や教訓を次代に繋ぐ方法は語りや文章に限りません。
 映画監督の山田火砂子さん(82)は、年内の公開に向けて作品「望郷の鐘~満蒙開拓団の落日」を制作しています。東京大空襲で命拾いをした経験を持つ山田さんは「戦争のひどさを伝えて行くのが私たち世代の務め」と言います。
 戦後「残留孤児の父」と慕われた阿智村の住職、故山本滋昭さんが主人公です。地元開拓団の教員に請われて心ならずも渡ったが、自身はシベリアに抑留され、妻子とは生き別れてしまいます。
 72年の日中国交正常化の翌年に、滋昭さんは独力で「日中友好手をつなぐ会」を設立。その活動は全国に広がりました。
 仲間らと中国に残された孤児の帰国支援や肉親捜しに奔走。一人で4万通を超える文通や交流を重ねました。死んだとされていた長女とも対面を果たし、90年に88歳で亡くなるまで、心は日中を行き来していた。
 これら民間の活動が無ければ、長く帰国者の問題に目を背けてきた国の償いも支援も、さらに遅れていたでしょう。
 中部の「手をつなぐ会」代表理事」の林隆春さん(64)=愛知県一宮市=は「それでも二世、三世の仕事は今も派遣や非正規が多い」と見ています。滋昭さんら先人の遺志を継ぐという林さんも決意を聞いて、あらためて思うのです。
 国家や権力者の都合で、最後に犠牲になるは誰なのか、と。 」と教えてくれる。
 最後に社説は、「安倍政権の集団的自衛権の閣議決定は、憲法の論議も、国民も置き去りでした。
 沖縄戦の、ひめゆり学徒隊の惨劇の証言を今も続けているのは、86~89歳の9人だけです。多い時は30人いた。ひめゆり平和祈念資料館では10年余りかけて後継者を育てています。
 広島の被爆体験の証言者は恐らく百人前後しかいないと指摘する人もいます。そして「ほとんどの人が話したがらなかったが、まだ今なら間に合う」とも。
 危うい空気を感じるから語りたがらなかった人々が、あえて凄惨な過去を振り返り始めた。
 それに学び、行動しないことには、無関心や傍観者だった、あの時代と重なってしまうのです。」と締めくくった。
 読んで、満蒙開拓団のことが、少しわかった。
 「戦争とは、人と人が殺し合うことです。領土や宗教、民族、資源などその理由はさまざまでも、「国を守る」ため、国家や権力者が敵をつくる。だが、実際に戦場に行かされ、血を流すのは普通の人、弱い立場の人々です」との社説の指摘は、その通りだと思った。だから、普通の人びとは、権力者が威勢のいいことをいって、戦争の準備を始めたときに、自分及び家族が真っ先に、戦争に行かされ、血を流させられるということを考えなけれなならないと思った。そして、普通の人びとは、皆が皆、特定秘密保護法や集団的自衛権に賛成した政党、議員には間違っても投票しないようにしたいものだと思った。
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by sasakitosio | 2014-08-31 07:51 | 東京新聞を読んで | Trackback