憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

組織としての日本軍

 8月14日付東京新聞25面に、「本音のコラム」という署名入りの囲み記事がある。筆者は、「法政大教授・竹田茂夫氏だ。今日は、この記事に学ぶことにした。
 筆者は、「自衛隊が海外で戦う可能性が無視できないとすると、懸念材料が山ほど出てくる。旧日本軍は大切な教訓だ。
 軍事的敗北を経営戦略の失敗と見立てる議論があるが、国民的基盤の欠如と組織病理の方がもっと心配だ。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「侵攻した先で軍規律違反のはずの略奪・放火・強姦・殺戮は兵士の抑圧感情のはけ口として黙認された。私的暴力は仲間にも向かう。内務班とは30人程度の兵士の共同生活の場であるが、将校も口出しできないおきてが支配し、凄惨なリンチやいじめが公然と行われた。内務班は命令系統のエアポケットで、恣意的な暴力が許される私的領域だったわけだ。
 逆に世間知にたけた者はミクロ権力にうまく適応できた。20歳の田中角栄は入隊当初ひどく殴られたものの、持ち前の才覚と要領ですぐに酒保・糧秣係となり、実際の戦闘を経験していない。
 敗戦で天皇制のタガが外れると、各部隊内で軍事物資を分配し日本軍はあっけなく消滅した。米軍への民衆の抵抗は全くなかった。虚像の皇軍は納得ずくの私的原理に分解し戦後が始まる。」と指摘した。
最後に筆者は、「教訓は何か。かりに集団的自衛権の行使が法律となっても、国民的合意がないのに実際の戦闘を誰が担うのか。さらに一連のいじめ自殺で明るみにでた自衛隊の隠蔽体質や私的制裁にどう対処するのか。」と締めくくった。
 読んで特に以下のことに、強く刺激を受けた。
 ①「軍事的敗北を経営戦略の失敗と見立てる議論があるが、国民的基盤の欠如と組織病理の方がもっと深刻だ。」との指摘。
 ②「内務班とは30人程度の兵士の共同生活の場であるが、将校も口出しできないおきてが支配し、凄惨なリンチやいじめが公然と行われた」との指摘。
 ③終戦で天皇制のたがが外れると、各部隊内で軍事物資を分配し日本軍はあっけなく消滅した」との指摘。
 これらの歴史的事実を踏まえて、筆者は、「かりに集団的自衛権の行使が法律になっても、国民的合意がないのに実際の戦闘を誰が担うのか、さらに、一連のいじめ自殺で明るみに出た自衛隊の隠蔽体質や私的制裁にどう対処するのか」と指摘する。
 指摘の通り疑問は残るが、法律が通り、既成事実が積み重ねられると「無理が通って道理が引っ込む事態になることを恐れる。
 自分は弱い人間ですから、まず、為政者に権限を与える「法律」を通させないことに全力を尽くしたいと思った。
 
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by sasakitosio | 2014-08-17 20:02 | 東京新聞を読んで | Trackback