閉鎖空間
2014年 08月 12日
筆者は、「パレスチナ自治政府は東西に分断された前段階の国家であり、180万人が住むガザ地区ではイスラム原理主義のハマスが実験を握る。ハマスをテロ組織とするイスラエルがガザ地区を陸海空で封鎖したため、住民は辛うじて秘密のトンネルで外部と行き来してきた。
昨年、今度はエジプトの新軍事政権が国境封鎖すると、ハマスは政治的・経済的に孤立を深め、この6月、ヨルダン川西岸の自治政府との敵対関係を棚上げして統一政府を目指した。」と切り出した。
次に筆者は、「これを阻止するためにイスラエル軍はガザ地区への空爆と地上部隊侵攻に突き進んだ。
本音はハマスの自治政府掌握を妨害し、イスラム原理主義の脅威を削ぐことにある。人口密集地域への無差別攻撃で1800人以上が犠牲となったが、多くは非戦闘員だ。瓦礫と化した街並みや幼児の遺体の映像が世界に流れた。イスラエル側はハマスのロケット弾攻撃への自衛権の行使として正当化するが、戦時国際法の均等原則に反する上に、自営の実態は確率的殺戮とでも呼ぶべきものだ。国家樹立の際に民族浄化を行ったとされるイスラエルの政治的正当性への米国ユダヤ人団体幹部から表明されている。
「やつは敵だ、敵は殺せ」とは究極の闘争原理だが、このような閉じた言説からどう抜け出すことができるのか」と指摘した。
読んで、報復の連鎖がまた一つ増えたような気がした。
理屈のいかん、自衛かどうかに関わらず、人殺しを肯定してはいけないと思う。
報復の連鎖は、人類滅亡への一歩のような気がする。
これを止める、知恵と実践が無ければ、人類は自滅への道を急ぐことになるのではないか?
集団的自衛権の行使容認は、報復の連鎖の輪をより大きくするような気がしてならないが?