憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

もうひとつの広島

 8月6日付東京新聞朝刊25面に、「本音のコラム」という署名入りの囲み記事がある。筆者は、文芸評論家・斎藤美奈子氏だ。今日は、この記事に学ぶことにした。
 筆者は、「広島城の西側、広島中央公園の北側に、大規模な高層住宅群が立ち並ぶ一角がある。ホテルの窓からこの一角を見つけた私は、富裕層が好む汐留あたりの高層マンション群を連想したのだが、とんだ早とちりだった。
 ここは広島市営の基町高層アパート。戦後住まいを失った人々のために緊急住宅が建設されるも、不法建築が増えてスラム化。長い話し合いの末に、住民全員を救済すべく10年かけて建築されたのが、このアパート群だった。完成したのは1978年。他の団地と同じで高齢化などの悩みを抱えるものの、先日放映されたNHK広島放送局制作ドラマ「基町アパート」では中国残留孤児のお年寄りが住むなど、戦後の歴史も描かれていた。」と教えてくれる。
 つづけて筆者は、「とかく45年8月6日に、あるいは原爆ドーム付近だけにスポットがあたる広島。が、周囲に目を向けると、戦争をめぐる多様な歴史があったことに思い至る。戦前の広島は軍都であった。日清戦争の際には、広島城本丸の第五師団に大本営が置かれ、さまざまな軍事施設が立ち並ぶ基町は軍都の中心地だった。が、ピカドンの後、軍隊の組織的な出動は一切なかったという。」と教えてくれる。
 最後に筆者は、「沖縄戦でもそうだったが、有事の際に軍隊が住民を守るというのは真っ赤なウソ。集団的自衛権を行使できるようになっても、その構図は変わるまい。」と締めくくった。
 「ピカドンの後、軍隊の組織的な出動は一度もなかった」・
 「沖縄戦でもそうだったが、有事の際に軍隊は住民を守るというのは真っ赤なウソ」との筆者の指摘は、当たっている気がした。
 自衛隊法第3条(自衛隊の任務)1項には「自衛隊は、わが国の平和と独立を守り、国の安全を保つため、直接侵略及び間接侵略に対し、わが国を防衛することを任務とし、必要に応じ、公共の秩序の維持にあたる。」とある。
 もともと、自衛隊の主たる任務に「国民を守ること」は明記されていないことがわかった。有事の時に「国民」を守ることは想定されていないわけだもの。
 ただし、自衛隊法第81条で、知事等の要請で自衛隊が災害派遣された場合は、国民の人命・財産を守ることは規定されている。だから、自衛隊が国民の命や財産を守るのは、災害派遣の時だけだということだ。
 筆者の指摘のおかげで、初めて、自衛隊法を呼んで、ひとつ利口になった気がした。
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by sasakitosio | 2014-08-10 10:08 | 東京新聞を読んで | Trackback