憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

米のメッセージを読む

 8月3日付東京新聞社説横に、「太郎の国際通信」という署名入りの囲み記事がある。筆者は、ジャーナリスト・木村太郎氏だ。今日はこの記事に学ぶことにした。
 筆者は、「パレスチナ自治区ガザ地区での戦闘はイスラエル軍の圧倒的な戦闘力ばかりが目立つ中、イスラム原理主義組織「ハマス」が一矢報いた場面があった。
 ハマス側が発射したロケット弾の一発がテルアビブ近郊のベングリオン国際空港から1.6キロほど離れた地点に着弾したため米連邦航空局(FAA)が米航空各社に対して同空港への離着陸を一時的に禁止したことだ。
 欧州はじめ各国の航空会社もそれに倣ったため、エルアル・イスラエル航空を除いて同空港の利用が停止した。
 国の玄関口を半ば閉鎖されてイスラエルのメンツが丸つぶれになったわけで、ハマスは「イスラエルを陸の孤島にした」と勝利宣言をした。」と教えてくれる。
 つづいて筆者は、「実は、この時ロケット弾が飛来するのをイスラエル軍はレーダーで把握していたが、無人地帯に着弾することがわかったのであえて自慢の迎撃システム「アイアンドーム」を起動させなかったのだといわれ、イスラエル国内でこのFAAの対応に激しい反応が起こった。
 ニューヨークの前市長でユダヤ系のブルームバーグ氏は、唯一運航しているイスラエル航空でイスラエルを訪れ「FAAの措置はハマスを表彰するようなもので間違いだ」と語った。
 ネタニヤフ首相は、ケリー国務長官に電話でFAAの決定をただちに取り消し、米国の航空会社の飛行を再開するように要求したが、ケリー長官は、決定は米国民の安全上の配慮から下されたもので一時的なものと説明するにとどまったという。
 結局FAAは36時間後に禁止措置を解除することになったが、その後これは米国政府がイスラエル政府に圧力をかけるための策謀ではなかったかとイスラエル、米国で言われ始めた。
 さらに筆者は、「ワシントンでは、共和党保守派のテッド・クルーズ上院議員(テキサス州選出)が「オバマ大統領はFAAを使ってイスラエルを脅し、米主導の調停を受け入れるよう圧力をかけたのだ」とまで言い批判した。
 これにはFAAも米国務省も否定しているが、当時イスラエル政府はケリー長官が示した調停案を拒否し、米国の調停工作が頓挫した時期であったのは確かだ。
 この一件で思い出すのが昨年11月、中国が尖閣諸島上空を含める範囲に一方的に防衛識別圏を設定した際、日本政府は日本の航空会社に「中国側に飛行計画を提出する必要はない」と指導したのに対し、FAAは中国側の指示に従うよう米航空各社に通達し日本側を仰天させたことだ。」と指摘した。
 最後に筆者は、「もしFAAが米政権の政治的都合で民間国空会社に指示命令を行うことがあるとすれば、あのケースにも米政権の日本に対するメッセージが込められていたのかもしれない。
 「中国に逆らうな」というメッセージだったのだろうか?」と締めくくった。
 読んで面白かった。このアメリカのイスラエルへのメッセージが利いたのか、どうかは、これからのイスラエルの和平交渉に対する対応で、推し量れるかもしてないと思った。
 因みに5日、イスラエルとハマスがエジプトが提案した72時間停戦を受けいれたとのニュースが流れた。これはアメリカのメッセージ効果の一つかもしれない?
 果たして、日本はアメリカの警告をどう受け止めたのだろうか?
 いまのところその兆候は見えないと思うが?
 それとも、米の「中国に逆らうなの」メッセージを、承知したうえで敢えて逆らった行動をとり続けているのか?
 それは、次のアメリカのメッセージが、なんと出るかによって判断するしかないのかもしれない?
 
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by sasakitosio | 2014-08-05 19:51 | 東京新聞を読んで | Trackback