憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

敗北を恐れない

 7月27日東京新聞朝刊25面に、「本音のコラム」という署名入りの囲み記事がある。筆者は、法政大教授・山口二郎氏だ。今日はこの記事に学ぶことにした。
 筆者は、「NHKが、戦後史証言プロジェクト「日本人は何をめざしてきたか」」というシリーズを放送している。今月はEテレで「知の巨人たち」と題し、12日鶴見俊輔氏、19日は丸山真男氏を特集した。いずれも現在の政治を考えるうえでも、極めて教訓に富んだ番組だった。」ときりだした。
 つづけて筆者は、「鶴見、丸山両氏はともに、60年安保で民主主義を守る運動を理論的に支えた。敗戦の記憶も生々しい1960年、当時の市民は平和を守るために街頭に出て自らの思いを社会に向かって主張する方法を体得した。それがデモであった。
 安保条約の承認自体は国会の多数決できまる。
 その意味で、市民の反対運動は敗北する運命にあった。しかし、国会を数十万人の市民が囲んで抗議の声をあげたことで、岸信介首相は退陣に追い込まれ、以後の自民党政権は憲法改正を事実上断念した。」と指摘した。
 最後に筆者は、「法律や条約は国会の多数派が決めるのだから、国会の外で市民が何をしても無駄だと当時の人びとが諦めていたならば、岸政権が倒れることもなかったろうし、その後憲法9条は改正されていたかもしれない。
 負けると分かっていても、数十万の市民が権力の暴走に対しておかしいと声をあげたことによって、戦後日本の歴史は変わったのである。今もまた、勝ち負けとは関係なしに、声をあげるときである。」と締めくくった。
 岸信介首相を退陣させた時のデモは高校生として記憶がある。今振り返ると、その当時は野党として「日本社会党」があり、労働組合として「総評」があった。いまどきの「野党の非力」、労働組合の「影の薄さ」、が情けない。
 ただ、筆者の「勝ち負けとは関係なしに、声をあげるときである」との指摘は、その通りだと思った。国民主権下における、主権者国民の自覚と、行動と、結果のタイムラグに、多数者である被支配者の国民が気が付けば、世の中に自信と希望が満ち満ちててくるような気がするが?
 
[PR]
トラックバックURL : http://sasakitosi.exblog.jp/tb/20958881
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
by sasakitosio | 2014-07-30 07:25 | 東京新聞を読んで | Trackback