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by sasakitosio

汚染処理に特効薬はなし 長い戦い福島も同じ

 7月24日付東京新聞朝刊2面に、「核開発の果て 米ハンフォード ルポ<下>」という記事がある。筆者は、長田弘己氏だ。
 今日は、この記事に学ぶことにした。
 記事は、「米西部ワシントン州シアトルの南東約300キロ。「全米で最も汚染されている場所」という悲しい異名を持つハンフォード核施設を今年1月中旬、日本から原子力災害現地対策本部研究会のメンバーが訪れた。
 福島第一原発事故後の汚染水処理対策に生かすための技術視察だった。汚染の中で暮らす地元住民や企業と意見交換し、再生へのヒントを探るのが狙いだった。
 視察を終えた一行が向かったのは、ハンフォード地域に隣接するが、浄化対象地域外のリッチランド、パスコ、ケニウィックの三市などが地域振興のために設立した非営利の民間組織「トライデック」。三市の市長が集まり、企業の優遇策などを検討してきた、
 午後いっぱい行われた会議で、視察団は地元住民に質問を浴びせた。
 「汚染されているというマイナスイメージがあるのに、どうやって人や企業を呼び寄せられたか」
 トライデックのゲリー・ピターセンさん(73)は質問に焦りを感じた。「魔法の特効薬はないかと聞かれているようだ」
 トライデックが設立されて50年が経過した。施設内の8原子炉とプルトニューム精製施設のすべてが閉鎖され、浄化作業が始まったのは1989年。施設では今でも1日1000人以上が働き、汚染処理と格闘する。
 汚染された廃棄物を貯蔵するタンクの処理は、予定通りいってもあと40年はかかると言われる。
 「汚染処理は長期戦。地域再生はじっくり時間をかけるしかない」。ピターセンさんは何度も言った。」と教えてくれる。
 つづけて記事は、「ハンフォードには日本の一団が注目していた建設中の新処理施設がある。 放射性廃棄物をガラスと共に高温で融解し、固形化した固まりにする施設だ。
 技術自体は既に米国の他の施設やベルギー、日本でも導入されているが、ここは数十種類の化学物質が組み合わさった大量の高放射性廃棄物を扱い、40年以上メンテナンスなしに稼働できる施設。世界でも例がない規模の大きさだ。
 その施設が岐路に立っている。2002年に着工し6割が完成した12年に工事が中断。理由は設計に欠陥があるという内部告発だった。予算は当初試算の3倍127億ドル(1兆2千9百億円)に膨らんだ。
 請負会社で設計を担当したウォルター・トムサイタスさん(66)が内部告発した。「請負会社は利益優先。安全を重視する気持ちがみじんもない。企業内の風通しも悪く、方針と違うことを言うと報復にあう」と明かす。告発後に左遷され、退職に追いやられた。
 請負会社の安全軽視、情報隠しなどの問題は米議会でも取り上げられ、トムサイタスさんも証言した。」と教えてくれる。
 最後に記事は、「福島の原発事故について「情報隠しの疑いは既に日本でも起きている。利益を追求するのが企業の性であり、安全を後回しにしないようにさせる仕組みが必要だ」と語気を強めた。
 稼働停止後、4半世紀を過ぎた今も、核開発という過去の遺産と向き合うハンフォード。福島の長い道のりは、始まったばかりだ。」と締めくくった。
 読んで勉強になった。
 いまだに、膨大な国家予算をつかい、完成のめどが立っていない処理施設。これから、どれほどの規模で環境被害が生じるのか、不明な「原爆工場の後始末」。
 核は、人類と共存できないのではないか?と思った。 
 
 
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by sasakitosio | 2014-07-28 14:58 | 東京新聞を読んで | Trackback