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by sasakitosio

米原爆工場漏えい続く 二重壁から汚染水

 7月22日付東京新聞朝刊一面に、「核開発の果て 米ハンフォード ルポ<上>」が載った。見出しは、「二重壁から汚染水」の横一段の大見出し、「米原爆工場 漏えい続く」の縦大みだし、で長崎に投下された原子爆弾の原料となるプルトニュームの製造拠点、米ワシントン州ハンフォード核施設のことが記事になった。今回は三回シリーズの第一回目だ。ルポライターは、長田弘己氏だ。
 今日はこの記事を学習することにした。
 記事は、「人の姿のない広大な平地の空を、鳥がゆっくりと飛ぶ。ここは米ワシントン州南東部ハンフォード核施設。長崎に投下された爆弾の原料となるプルトニュームの製造拠点で、冷戦時代にも活動を続けてきたが、今は既に役割を終えている。そばには土地の人が聖なる場所とあがめるコロンビア川が流れていた。
 高レベル放射性廃棄物貯蔵用の巨大地下タンクの点検を27年間続けてきたマイク・ゲファーさん(51)は、自分の目を疑った。2011年の秋のことだ。
 二重壁になっているタンクの壁と壁の間に挿入した放射線探知機が警戒音を発する。引き上げると、ピーナツバターのような液体がついていた。検知器針が一気にふれる。
 「汚染水が漏れました。」
 「検知器が壊れているんだろう」。上司はゲファーさんの報告を信じなかった。
 国から施設の管理を請け負う企業に所属するゲファーさんには、汚染水漏れなど不測の事態が起きた場合、管轄するエネルギー省に報告する義務が課せられていた。
 当初の漏れは15リットルほどだった。だが会社は詳細点検を先送り。エネルギー省にこう伝えた。
 「タンクの壁内部にあるのは雨水」。放射線の検知理由は検知現場にあった過去の廃棄物に反応したと断定した。一年後、定期点検で再び漏れが確認され、事実を公表。事前に報告を受けていたことは隠した。
 ゲファーさんは経緯をメディアなどに内部告発し、会社を辞めた。」と教えてくれる。
 つづけて記事は、「ハンフォードの浄化活動を監視するNPO[ハンフォード・チャレンジ]代表トム・カーペンターさんは、会社や当局が汚染水漏れを認めなかった理由を「二重壁タンクからの漏れだったから」と指摘した。施設にある大半のタンクは一重壁でこれまで既に67基で漏れが確認された。二重壁はその対策として導入された「安全な保管先」。そこで初めて漏れが確認された。
 全部で177基あるタンクには、長崎原爆に搭載されたプルトニュウムを精製する過程ででた放射性物質のセシウム、ストロンチュウムなどを大量に含む。もっとも危険性の高い泥状の液体計約2億リットルが保管される。カーペンターさんは懸念する。
 「当局が安全だと信じ切っていた二重壁がだめなら将来除染作業に多大な影響がある。汚染水が漏れ続ければいつかは地下水に達し、コロンビア川に出る。歴史上最も重大な危機に直面してしまった。」
 対策の方針が決まらないまま、汚染水は今もタンクから漏れ続ける。(米ワシントン州ハンフォードで、長田弘己)」と教えてくれる。
 最後に記事は。「世界初の核開発計画であるマンハッタン計画の中核を担ったハンフォード核施設は米国で「最も汚染された場所」と呼ばれる。施設誕生から今年で70年を迎えるが、長期にわたる除染作業は新たな試練に直面している。
 苦闘する姿は福島原発事故被害の対策を模索する日本が既に向き合う課題とも重なる。」と締めくくった。
 読んで勉強になった。
 1つは、以下のことを知ったことだ。
 ①長崎投下の原子爆弾の原料となるプルトニュームの製造拠点で、177基あるタンクには、長崎原爆に搭載されたプルトニュームを精製する過程ででた放射性物質のセシューム、ストロンチュームなどを大量に含む、最も危険性の高い泥状の液体系計約2億キロリットル保管されるている、とのこと。 
 ②そばにはコロンビア川が流れている、とのこと。
 ③マンハッタン計画の中核を担ったハンフォード核施設は米国で「最も汚染された場所」と呼ばれている、とのこと。
 ④対策の方針が決まらないまま、汚染水は今もタンクから漏れ続ける、とのこと。
 ⑤施設誕生から70年を迎えるが、長期にわたる除染作業は新たな試練に直面している、とのこと。
 二つには、広島・長崎へ原爆を投下したアメリカが、70年経っても、国内では原子爆弾の製造過程で出る高濃度放射性廃棄物の処理が完了されていないことは、驚きだった。アメリカの資本力、学問力、文化力をもってしても、70年後の今もなお自国民を放射能の被害から救えないという現実は、原子力利用は人類にとって存続を左右する「危険因子」の一つということなのだろうか?
 
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by sasakitosio | 2014-07-28 07:26 | 東京新聞を読んで | Trackback