憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

集団的自衛権の「情」と「知」

 7月15日朝日新聞朝刊社説下に、「社説 余滴」という署名入りの囲み記事がある。筆者は、政治社説担当・国分高史氏だ。今日はこの記事に学ぶことにした。 
 筆者は、「憲法九条を実質的に改め、集団的自衛権を認める閣議決定した安倍政権。その力の源泉はどこにあるのか。
 自民党は衆院480議席のうち294、参院では242のうち114.公明党と合わせて両院で多数を制し、衆院では3分の2を超える。
 有権者から圧倒的支持を得ているように見える。しかし、実態は違う。
 12年12月の衆院比例区の全有権者に対する自民党の絶対得票率は、わずか16%。
 得票数でも、民主党に政権を譲った09年衆院選の数字を下回っている。
 民主党の自滅と60%を割った低投票率、そして死票が多い小選挙区の特性。この三つが重なって、実力以上の議席を安倍政権に与えている。つまり、かなり偶然のたまものなのだ。」と教えてくれる。
 つづけて筆者は、「だとすれば、首相が「政治はモメンタム(勢い)だ」といって念願の閣議決定を急いだ理由もうなずける。
国民の理解が進まないうちに既成事実をつくってしまう。
一方、閣議決定を具体化する関連法案の審議は福島、沖縄両県知事選がある今秋は避け、来春の統一地方選後に先送りするという。
 まるで、有権者の審判を恐れているかのように。
 閣議決定案を審議した自民党総務会では、何人もが「本来は憲法改正が筋だ」といった。それなのに了承されてしまう不可解。
 法の手続きに反しても、人事を握る権力者に逆らえない。国民を代表する議員までもがそう考えているなら、法治はどこにあるのか。
 それでも、来春までの時間は、私たちが9条の意義や日本の安全保障をもう一度問い直すいい機会になる。」と指摘した。
 さらに筆者は、「解釈改憲に反対する学者らの「立憲デモクラシーの会」が開いた4日のシンポジュームで、憲法学者の樋口陽一さん(79)はこう語った。
 「これは長期戦。われわれがまずすべきは。知ること。知の質と量と高め、深めていく。
 そこに足を踏まえ対抗する力を作っていく。」
 「命を守る」として「情」に訴えながら立憲主義を踏み外した首相に対し、権力をもたない市民は「知」を持って立つとの宣言だ。
 あの閣議決定後を、社説は「暴挙」だと書いた。だが、私は「軽挙」だと思っている。熟慮をへた民意の裏打ちがない。あまりにも軽い決定だからだ。そこに政権の弱みがある。」と締めくくった。
 筆者の、「憲法九条を実質的に改め、集団的自衛権を認める閣議決定をした安倍政権。その力の源泉は、民主党の自滅と60%を割った低投票率、そして死票が多い小選挙区の特性。 この三つが重なって、得た実力以上の議席。」の指摘、
 「法の手続きに反しても、人事を握る権力者に逆らえない。国民を代表する議員までもがそう考えているなら、法治はどこにあるのか」の指摘、等はうなづける。
 さらに、筆者は、「憲法学者・樋口陽一氏の言葉を解説して、「命を守る」として「情」に訴えながら立憲主義を踏み外した首相に対し、権力をもたない市民は「知」を持って立つとの宣言」だと教えてくれた。個人としては知を磨き、周囲との関係では、信を創造し、和を広げる、ことを心がけたいと思った。
 
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by sasakitosio | 2014-07-18 07:34 | 朝日新聞を読んで | Trackback