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by sasakitosio

イラク緊迫 安定への新たな統治を

 7月13日付朝日新聞社説に、「イラク緊迫 安定へ新たな統治を」の見出しで、中東問題が記事に載った。今日はこの社説に学ぶことにした。
 社説は、「中東のイラクが分裂の危機にある。国際社会が手をこまねく間に、国の統治はすでに3分割の方向へ進みつつある。
 イラクをこのまま無秩序に崩壊させてはならない。国境の流動化を認めれば、その影響は一国にとどまらない。
 中東は宗教や民族、歴史が絡み合う火薬庫だ。主要国の一つであるイラクが崩れれば、中東全体の秩序が危うくなる。
 国家の枠組みは維持しつつ、どんな統治の態勢をを取ることが最善か。周辺諸国と国連、米国、欧州は急いで安定化の道筋を探らねばならない。」と切り出した。
 つづけて社説は、「政権を握るシーア派と旧フセイン体制で支配層だったスンニ派の抗争はふかまるばかりだ。
 「イスラム国」を名乗る武装組織と各地の部族勢力が結びついたスンニ派は、北西部の掌握を固めつつある。
 北東部は、もとより強い自治権をもつクルド人勢力が数か月後に独立を問う住民投票に踏み切る方針を示した。
 長い独裁時代をへたイラクは本来、統一国家の強い意識を持つ国だった。それがイラク戦争と内戦で崩れ、米軍撤退後にスンニ派を冷遇したマリキ首相の失敗でさらに悪化した。
 だが、首相は今なお政権維持を優先し、各派との融和をめざす気配がない。もはや現政権下での国家再生はむずかしい。
 一刻も早く各派間の対話を急ぎ、内乱をしずめる態勢を築く必要がある。
 米国はその仲介にもっと本腰を入れるべきだ。
 マリキ政権を支えてきたイランやスンニ派と関係のふかいサウジアラビアなどに不毛な介入を慎むよう求め、イラク再建の環境を整える必要があろう。
 将来的な統治のあり方を巡っては、各派の高い自治を認めた連邦制の導入なども視野に、知恵を絞らなければなるまい。」と指摘した。
 さらに社説は、「中東では、近年広がった民主化運動「アラブの春」の影響を受けた多くの国で国家の統一性が危うくなっている。
 内戦が続くシリアだけではない。カダフィ政権が倒れたリビアは民兵の武装解除が進まず、国内対立が深刻だ。イエメンも内紛やテロが続き、国内の各勢力の間で亀裂がめだつ。」と教えてくれる。
 最後に社説は、「今の中東の国境線は100年前の第一次大戦後、欧州列強の駆け引きをもとに生まれたものでしかない。ただ、混乱を収拾するには現状の国境線を出発点とせざるを得ない。
 世界では、旧ユーゴ―スラビアなど国家が分裂する過程で幾多の殺戮が起き、多くの難民が生まれた。そんな惨劇は何としても避けねばならない。」と締めくくった。
 社説の指摘のように、「中東は宗教や民族、歴史が絡み合う火薬庫だ」は、その通りだとおもう。
 「今の中東の国境線は100年前の第一次大戦後、欧州列強の駆け引きのもとに生まれたものでしかない」との社説の指摘は、初めて知って驚きだ。
 「世界では、ユーゴスラビアなど国家が分裂する過程で幾多の殺戮が起き、多くの難民が生まれた。そんな惨劇は何としても避けねばならない」のはそのととりだ。
 ただ、軍事大国のアメリカはイラク問題を抱え、ロシアも、中国も、イスラム問題を国内問題として抱え、テロの危険がつきまとう。うっかり手を出せば、国際問題がたちまち国内問題の拡大につながりかねない。そんななかで、中東火薬庫は火消し役がいない状態のような気がする。
 せめて、火に油を注ぐことの無いよう、火事場泥棒が発生しないよう、それぞれの神に祈り、国際監視を強めるしかないのではないか?
 ここ数日、ガザ地区からのミサイルがイスラエルの原子力施設に向けて発射されているとの報道に触れるにつけ、中東和平には、イスラエルの永久存在を認めたプランでない限り、イスラエルのまさに「必死」の反撃がある気がする。
 数年前に、エルサレム独り歩き、死海探訪した時、この国は「国の存亡をかけた戦争」に備え、何時でも戦争をする気でいる国家だと感じた。
 また、石油利権の恩恵が、広く国民に行き渡り、部族間格差、国民間格差が、国民が受容できる範囲のものであるかどうかも、中東地域安定のカギになるような気がするが? 
 
 
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by sasakitosio | 2014-07-14 07:26 | 朝日新聞を読んで | Trackback