戦争を知らぬ政権危うい
2014年 07月 07日
今日はこの記事に学ぶことにした。
記事は、「岸信介元首相、安倍晋太郎元外相と親しくさせてもらった縁で、安倍晋三首相とも若いころから交流がある。ずけずけ意見する私は煙たい存在のようだが、集団的自衛権の行使に向けた動きも「優先順位が違う」と言わざるを得ない。
今一番大切なことは、近隣諸国との信頼の構築であり、まずは中韓との関係改善、次に防衛、経済、資源といった問題に着手していくべきだ。中韓の首脳と会談できない現状は嘆かわしい。
安倍さんは「ドアは開いている」と言っているが、相手に高飛車な印象を与えないだろうか。いくら嫌な相手でも、相手の対応を変えるのは難しい。それならば自分が変わるべきだ。これは岸さんから教わった。私の経験からもその通りだと思う。」と切り出した。
つづけて筆者は、「大戦末期、米軍が日本本土に迫りくると伝えられるなか、私は陸軍の本土防衛特別攻撃隊の一員として、上陸してきた戦車に地雷を抱えて飛び込む訓練に明け暮れていた。遺書と髪の毛と爪を切って家族に送った。
訓練中、国民の望まない戦争を始め、こんな作戦で米軍を食い止めるという為政者、軍上層部を呪った。ところが、迎撃直前、日本は降伏した。あと少し遅ければ死んでいた。」と教えてくれる。
最後に記事は、「多くの同級生や戦友が中国南方、沖縄で戦死した。生き残りとして、国家の暴走を二度と許さずと強く思う。
そのためにも歴史に学ぶ必要がある。
戦争のなんたるかを知らない現政権は非常に危うく、心配だ。」と締めくくった。
戦争体験者で、経済界の重鎮の言葉には、実に説得力がある。発言者の「今一番大切なことは近隣諸国との信頼構築であり、まずは中韓との関係改善」との指摘は、その通りだと思う。平和な日本を持続させたいなら、まず、首相が先頭に立って、「会って直談するのが悪感情を一掃するのに最上の方法である」とリンカーンが言ったとそうだが、実践することこそ、「総理大臣」の最優先の平和構築策ではないのか?