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by sasakitosio

「二本指」突き出される英国

 6月29日付東京新聞社説横に、「太郎の国際通信」という署名入りの囲み記事がある。筆者は、ジャーナリスト・木村太郎氏だ。今日はこの記事に学ぶことにした。
 筆者は、「不覚にも私はその見出しの意味が理解できなかった。
 「EU(欧州連合)が二本指を突きだしていることに英閣僚が激怒」
 先週はじめの英紙メール電子版の記事なのだが、その日の英国のマスコミの多くが同じ問題で「二本指を突きだす」という表現を使っていた。
 記事の内容は、EUの次期委員長にルクセンブルグ前首相のジャンクロード・ユンケル氏が各国首脳の支持を得て有力視されていることに対し、英保守党元党首イアン・ダンカンスミス雇用・年金相が強く反発しているというものだ。
 そこで「二本指を突きだす」だが、Vサインのようなしぐさならユンケル支持派がすでに勝利宣言をしたかとも考えてみた。しかし、それでは記事との整合性が取れない。
 いろいろネットで調べていくと、実は相手に掌を見せるVサインとは逆に、手の甲を表にして指を二本突き出すしぐさは英国では他人を侮辱するものだということがわかった。」と教えてくれる。
 つづけて筆者は、「その由来だが、長年の英国との戦いの中でフランスは英国の長弓に悩まされたので、英国の兵士を捕まえると二度と弓をひけないように右手の中指と人差し指を切断したという。その二本の指が健在だということを示すジェスチュアーは「おまえなんかには負けないぞ」という意味が込められているそうだ。
 それはともかく、委員長選出を巡って英国は改革派の登用を強く主張していたのに対し、ドイツなど大陸の国々は保守派のユンケル氏を支持。27日に行われるEU首脳会議で、EUより大きな権限を与えて将来は連邦化しようという考えのユンケル氏が指名された。」と教えてくれる。
 さらに筆者は、「同氏に対す英国の反感は相当なもので、キャメロン英首相は今月初めの週刊誌シュピーゲルとのインタビューで「もしユンケル氏が委員長に選出されるようなことになれば、英国はEUを離脱することもありうる」と語っていた。英国はかねてEUの権限強化には否定的で、先のEU議会選挙でもEU批判派の独立党が英国での第一党になったことにキャメロン首相も危機感を抱いていると伝えられている。
 2017年末に英国のEU離脱を巡る国民投票も予定されているが、最近の世論調査では「EUにとどまるべきでない」とする意見が48%にのぼり「とどまるべき」の37%を大きく上回っている。
 その背景には、EUの中核では大陸諸国が歴史的な親近感で固く結束しており、前回大統領(欧州理事会議長)の選出で事前の呼び声の高かったブレア元英国首相ではなく、ベルギーのファンロンバイ元首相がえらばれたことなどに対する島国英国の疎外感もあると言われている。」と教えてくれる。
 最後に筆者は、「いずれにせよ、欧州がユンケルを選び「二本指を突きだした」ことで、欧州情勢が劇的に変わることにもなりかねない。」と締めくくった。
 読んで勉強になった。
 「手の甲を表にして指を二本突き出すしぐさは英国では他人を侮辱すものだ」とのことは初めて知った。ロンドン独り歩きで、無知のままでも、まちがってもその仕草をしなかったことに、今更ながらホットした。
 また、大陸諸国が歴史的親近感で固く結束しており、島国英国に疎外感がもあるといわているとのこと。これは島国日本はにとって、大いに考えさせられる、テーマではないかと思った。
 
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by sasakitosio | 2014-07-06 16:49 | 東京新聞を読んで | Trackback