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憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

ペテン師のやり口

 6月22日付東京新聞朝刊29面に、「本音のコラム」という署名入りの囲み記事がある。筆者は、法政大教授・山口二郎氏だ。今日はこの記事に学ぶことにした。
 筆者は、「安倍首相が執念深く集団的自衛権行使を進めようとするので、私もしつこくこれに反対するコラムを書かなければならない。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「 今のところ、ペルシャ湾を念頭に置いて、機雷の掃海作業に自衛隊を派遣するため集団的自衛権が必要だという話になっている。これはまた新たな詭弁である。石油の輸送が止まったら我が国の存立に著しい影響が出るから、輸送路を確保のために自衛隊が出動しなければならないというのが政府の言い分である。しかし、名目は何であれ自衛隊は戦争に参加することになる。また、ペルシャ湾口のほとんどの海域では機雷除去作業は必ず他国の領海に入って行わざるを得ない。その意味でも、他国の戦争に自衛隊を派遣しないという首相の従来の説明と矛盾する。」と指摘した。
 さらに筆者は、「石油の輸入が止まったら一大事だが、機雷をどければ石油輸送が可能になるのか。これも政府はごまかしている。戦闘状態が続いている限り、自衛隊が機雷を除去しても、安定的に石油を運ぶことはできない。機雷は小手先の話であり、中東での戦争を回避すること以外に石油の安定供給の道はないのである。」と指摘した。
 最後に筆者は「見えすえた詭弁を弄することは、自ら設定した期限が迫り、戦争好きのペテン師も慌てているのだろうか。」と締めくくった。
 分かりよく、面白かった。 
 「機雷は小手先の話であり、中東での戦争を回避すること以外に石油の安定供給の道はないのである」との、筆者の指摘は、普通の頭で考えても理解できる。ペテン師の「だましの仕掛けや種」を、分かりやすく「暴露」してくれる「コラムニスト」がいて、それを広める「新聞」があって、理解し広める「読者」があれば、この程度のトリックに「国民が集団的催眠」に陥ることは、ゆめゆめ無いとは思うが?
by sasakitosio | 2014-06-24 07:22 | 東京新聞を読んで | Trackback