憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

原発再稼働 利権構造の透明化が先だ

 6月19日付朝日新聞朝刊17面下段に、「記者有論」という署名入りの囲み記事がある。筆者は、西部報道センター・野口陽氏だ。今日は、この記事に学ぶことにした。
 筆者は、「全国の原発に先駆け、再稼働への手続きが進む九州電力川内原発。安全性やコストの問題もさることながら、九電が地域に張り巡らせた強固な利権構造の解体抜きに、公正な判断は下せないのではないかと私は危惧している。
 九州における九電の存在感は、首都圏における東京電力、近畿圏における関西電力のそれをしのぐ。民間調査会社によると、九州に実質上の本社を置く企業中、九電の売り上げ高は調査開始以来36年間連続一位。グループ企業は86社、九電からの一次仕入先は1200社を超える。周囲にライバルはなく、地元経済の生殺与奪の権を握っていると言っても過言ではない。経済団体の九州経済連合会も歴代首脳が牛耳ってきた。」と教えてくれる。
 つづけて筆者は、「私たちはこの春、「原発利権を追う 九電王国」を連載し、九電が関連団体とともに、政治資金の提供や選挙支援、寄付を行い、政治家や自治体に影響を及ぼしている実態を報告した。
 電力会社が長年にわたり、独占で得た利益を、政治家や自治体に振り分けてきた不透明な手法は、福島第一原発の事故後、特に批判を浴びるようになった。
 九電はそれでも、地元選出の麻生太郎副総裁ら、政治家のパーティー券を買い続けている。単にカネを出すだけではない。3月末に福岡市で行われた麻生氏のパーティーは、例年通り前会長が主催者を務め、会場最前列に陣取った。
 政治家を陰に陽に支援し、恩を着せる。その力を利用して原発反対論を押し切る。
 改めて問いたい。
 民意をゆがめるこうして振る舞いは、社会的責任を負う公益企業にふさわしいと言えるのか。
 九電は悪びれるどころか、開き直っているかに見える。前会長の麻生氏支援について、広報担当者は「会社としては承知していない」。パーティー券購入について、記者会見と質問状で重ねて問いただすと、詳細を明かさないまま逆にこういってきた。「何度も同じ質問をするのは社会常識として変だ。改善してください。」
 九電は政治家や自治体への支援を「おつきあい」「地域貢献」と説明するが、とてもそうは思えない。力の源泉であるカネは、国から与えられた独占権により、九州中から集めた莫大な電気料金だ。
 一部の幹部の判断で恣意的に使っていいはずがない。3期連続赤字の中、不透明な支出を続けることは、株主にも説明できない。」と指摘した。
 最後に筆者は、「九電はまず、問題が指摘される支出を電力利用者らに公開し、継続の是非について判断を仰いだ方がいい。手口を隠し、利権を守る。その体質を見直さないまま、再稼働に走ることは許されない。」と締めくくった。
 この記事を読むと、「ホワイトアウト」という小説の、九州版を見るようだ。軍事国家復活阻止のために、財閥解体と農地解放が、行われたと聞いたことがある。
 日本も戦後民主主義をさらなる高みへ推し進めるためには、「独占権により九州中から集めた電気料金」という仕組みを透明化し、変えるしかない。
 それが全国民の「気づき・目覚め」になる、そのきっかけになることが福島第一原発事故の歴史的意味の一つであったかもしれない、という気がしてきた。
[PR]
トラックバックURL : http://sasakitosi.exblog.jp/tb/20833994
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
by sasakitosio | 2014-06-22 07:22 | 朝日新聞を読んで | Trackback