憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

プライドと堕落

 6月12日付東京新聞朝刊27面に、「本音のコラム」という署名入りの囲み記事がある。筆者は、法政大教授・竹田茂夫氏だ。今日はこの記事に学ぶことにした。
 筆者は「日本原子力学会の元会長で、原発を推進してきた田中知氏が原子力規制委員に指名されるという。
 規制当局が業界と同じマインドセットでものを考え、カネとコネの一蓮托生関係に入ることを「規制の虜」という。
 国会事故調査委員会は、規制当局が原発産業の虜になっていたと痛烈に批判した。田中氏の場合には、推進組が規制する側に回るのだから、規制の虜というより、回転ドアとでも言うべきか。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「俎上に載せられているのは、氏の主観的な学問的良心ではない。最低限必要な規制委の中立性の形式さえ無視して恥じない現政権のお膳立てを利用し、学界の重鎮としての知的・社会的既得権を守ろうとする客観状況のグロテスクさだ。」と指摘した。
 さらに筆者は、「専門家の保身がいかに水俣病問題をこじらせてきたか。津田敏秀氏は「医学者は公害事件で何をしてきたか」で、かれらの堕落を暴露している。
 水俣病の認定基準(1977年条件)の誤りが、多くの未認定患者と長引く紛争と苦痛を生みだしてきた。その過ちを自覚しながらも、公式には認められない専門家たちは、審議会で四苦八苦して屁理屈をひねり出そうとした。」と指摘した。
 最後に筆者は、「自分の対面が患者の救済より大切なのだ。原発の危険性や核燃料サイクルの破綻は明らかなのに専門家はなおもしがみつく。矜持はどこへ行ったのか。」と締めくくった。
 「俎上に載せられているのは、氏の主観的な学問的良心ではない。最低限必要な規制委の中立性の形式さえ無視して恥じない現政権のお膳立てを利用し、学界の重鎮としての知的・社会的既得権を守ろうとする客観状況のグロテスクさだ」との指摘は、全く同感である。
「 金」は「恥」を書かない程度あればいい、社会的地位や名誉は「馬鹿にされ、侮られない」程度でいいと、考える気の小さい自分にとっては、筆者の非難は「生きていくのに耐えがたき屈辱」と感じ、即刻辞退することになるが???
 また、「原発の危険性や核燃料サイクルの破綻は明らかなのに専門家がなおもしがみつく。矜持はどこへ行ったのか」の筆者の批判も、同感だ。政界だけでなく、役人の世界も、宗教界も、労働界も、学界までもが、歴史的転換点に到達してしまったということか?組織は、水がよどむと腐るように、安定すると腐敗するということか???
 ここは、各界の被支配者層の中から、今日の閉塞状況を突破する、人や哲学が誕生するのを待つしかないか????
[PR]
トラックバックURL : http://sasakitosi.exblog.jp/tb/20812215
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
by sasakitosio | 2014-06-15 15:31 | 東京新聞を読んで | Trackback