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by sasakitosio

アラブの若者に届けたい「日本」

 6月1日付朝日新聞社説下に、「風」という署名入りの囲み記事がある。筆者は、中東アフリカ総局長・川上泰徳氏だ。
 今日はこの記事に学ぶことにした。
 筆者は、「重苦しいニュースばかりのエジプトで、久しぶりにうれしい知らせだった。カイロ大学文学部日本語科のマーヒル・エルシリビーニー教授(54歳)が、原爆を扱った漫画「はだしのゲン」をアラビア語に翻訳し、今年11月にエジプトで出版するという。
 カイロ大日本語科を卒業後、広島大学大学院で日本語研究の博士号を取得した。
 「日本の原爆体験をアラブ世界に伝えるのは私の使命だ」と語る。「中東で戦争が絶えないし、核兵器が使われる脅威もある。しかし、人々には核兵器の悲惨さへの認識が低いと思う。この漫画は原爆の恐ろしさを伝えている。」
 全10巻の内第1巻の翻訳出版が国際交流基金の助成を受けている。全巻の出版を期待したい。核拡散の問題がある中東で核の脅威を知らせるのは日本の責務である。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「エルシリビーニー教授が教えるカイロ大学日本語科は1974年に開設され、今年40年を迎える。73年石油危機で、アラブ産油国は日本を「非友好国」として石油禁輸の対象とした。故三木武夫特使が説得のため中東を歴訪。その時、エジプトへの援助の一環として日本語科が生まれた。アラブ世界に日本理解者を増やす目的もあった。
 日本語科は定員20人で卒業生はのべ800人近い。学科長のカラム・ハリル教授(55)によると、卒業生が日本語を生かす仕事は日本人観光客を案内する日本語観光ガイドの仕事だけだという。しかし、2011年の民衆革命後の混乱で日本人観光観光ツアーはなくなり、300人以上いる日本語ガイドは失業状態だ。
 日本企業への採用はごくわずか。「日本企業は、仕事は英語でできるからと日本語学科卒業生の採用に関心が低い」とハリル教授。アラブ世界で日本理解者を育てるという目的には程遠い状況だ。」と教えてくれる。
 さらに筆者は、「一方、日本語科の人気は驚くほど高い。昨秋の入学では志願者450人で定員の20倍を超えた。「今の若者たちはテレビで日本のアニメを見て育った世代で、日本に興味を持ち、日本語を学びたいという思いが強い」という。
 実際に日本語科3年生のメンナッラ・アブエルさん(20)は、小学生の頃、テレビでアラビア語吹き替えのアニメ「名探偵コナン」に魅了されて、日本語科を志望したという。インターネットを開けば、エジプトだけではなく、アラブ世界の若者たちが日本のアニメやドラマのセリフをアラビア語に訳して楽しむファンのサイトがあるという。
 アブエルヘルさんはイスラムのベールをつける信心深い女子学生だが、宮崎作品では「千と千尋の神隠し」が一番好きという。「日本にはいろいろな神様がいる。一神教のイスラムとは違うが、文化の多様さを見せている日本の文化はおもしろい」と若者らしい柔軟さを見せる。」と教えてくれる。
 最後に筆者は、「アラビア語を使う20か国のアラブ世界は国民の平均年齢は20代半ばの若い国々だ。
 人口の半分以上が若者。これは日本の60年代後半の状況であり、「アラブの春」の若者たちの「反乱」は日本の全共闘世代にも通じる。
 「はだしのゲン」だけではなく、これからアラブ世界を担う若者たちに産業化や民主化をめぐる日本の経験を届ける意味は大きい。日本文化に興味を持ち、日本語を学ぶ若者たちがその助けとなるはずだ。日本政府にも企業にも、かれらと連携する姿勢が求められる。」と締めくくった。
 年末年始外国一人旅で、民衆革命の前、09年年末から10年正月にかけて、カイロの街を歩き回り、クフ王ピラミッドを中に入って棺のある部屋を触ってきた。
 その時のガイドが、クレオパトラの再来かと思わせる美形であった。夜10時ころの到着便を待っていてくれる親切ぶり。聞けばカイロ大の日本語学科を卒業したとのこと。向学心のあるガイドさんで、私の話す日本語をメモって、「この言葉は、いい言葉か、悪い言葉か」、と質問してきた。かわいい子供の写真も見せてくれた。日本語を勉強してくれるエジプトの若者がいてくれたおかげで、自分が安心してカイロ一人旅ができた。その感謝の気持ちを込めて、手持ちの「エジプトのお金を全部」あげてきた。
 「日本文化に興味を持ち、日本語を学ぶ若者たち」を日本のよき理解者として、日本政府にも企業にも彼らと連携することが、日本の平和と安全に間違いなく貢献する道だと思うが?
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by sasakitosio | 2014-06-07 19:22 | 朝日新聞を読んで | Trackback