憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

野党再編という幻想

 6月1日付東京新聞朝刊27面に、「本音のコラム」という署名入りの囲み記事がある。筆者は、法政大教授・山口二郎氏だ。今日はこに記事に学ぶことにした。
 筆者は、「日本維新の会が東西に分裂した。石原慎太郎氏のグループは安倍政権と同じ路線なので、野党にいる方が不思議だったのであり、分裂は当然である。
 新聞はこれが野党再編にどう影響するかという観測記事を書いている。
 しかし、私に言わせれば今野党再編をはやすのは、日本の政党政治をさらに堕落させることになる。ともかく数をそろえて自民党に対抗する政党をつくろうという発想は、かっての民主党で一度失敗したのである。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「橋下徹大阪市長や結いの党の江田憲司代表は、つぎの選挙で党が消滅することを恐れてじたばた焦っているだけである。大阪の足元を見れば、維新の会が支離滅裂になっていることは明らかであり、結いの党には基盤がない。また、集団的自衛権をめぐる論戦では、橋下市長と江田代表の間でさえ大きな見解の相違があり、これに民主党が加わっても、安倍政権に対する明確な対抗勢力がつくれるはずはない。絵の具をいくつも重ねていけば、最後は灰色になるだけである。」と指摘した。
 最後に筆者は、「メディアは一党多弱と野党の現状を意地悪く冷笑するが、数をそろえればよいという発想はほんものの野党の再生をさらに遅らせるだけである。今はそれぞれの政党、政治家が安倍政権とどのような対決構図をつくるか、信念に基づいて徹底的に主張する時である。」と結んだ。
 読んで、考えるヒントが出てきた。
 与党は数があれば、政策遂行が容易だ。
 与党の議員でいることは、個々の資質に関係なく、賛成要因としてして存在感がある。また、個々の頼まれごとも、役人が、率先して、実現に協力くれる。外から見ると、与党の議員は能力があって、政治力もあるように映るわけだ。だから、活動費も集まりやすい。
 野党は、政府与党の権力行使を、チェックする大事な機能と、現政権が行き詰まった時、行き詰まらせたときの受け皿の「政権」をつくる役割があるのではないか。
 政権をチェックする機能という面からは、与党との理念的・政策的違いが明白でないと、シャープな切り込みはできない。また、それができないようでは野党でなく、野党内与党と言った方が分かりやすい気がする。
 シャープな切れ味という点で、今の野党は実にふがいない感じがする。そこは、筆者の指摘のように、「各政党・政治家が安倍政権とどのような対決構図をつくるか、信念に基づいて徹底的」主張しなければ、野党は国民の期待に応えたことにならないのではないか。
 また、政権を野党が奪還する時は、まず第一の命題は「議員の数」を確保しなければならない。そのための大同団結は必要なのではないか。
 ただ、民主党の場合、さかのぼれば日本社会党の場合、政権を獲得した後又は政権に入った後に、選挙の時の中心的公約を真っ向から「否定」するような「政策(消費税問題)」を実行したために、国民的怒りを買って、壊滅的凋落の憂き目を見ることになった。しかし、これはむしろ日本における国民主権の自然の発揮であって、歓迎すべきことだと思うが?
 さて、いま世界は、長く続いた平和、安定のなかで、政治体制のいかん、洋の東西、陸の南北に関わらず、多くの国が国内の格差問題、失業問題、高齢化問題、に遭遇している。
 近年とみに、世界は時間的に早く、空間的に近く、なった。政策課題も地球的に解決をしないと、自国の政策課題も解決できない世紀に入ったのではないか。
 その中で、日本の為政者、日本の指導者は、世界的視野でもって、国内政策を考えていただき、信念をもって実践して頂けないものだろうか? 
 
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by sasakitosio | 2014-06-02 07:07 | 東京新聞を読んで | Trackback