憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

具体的危険性

 5月29日付東京新聞朝刊25面に、「本音のコラム」という署名入りの囲み記事がある。筆者は、法政大教授・竹田茂夫氏だ。今日はこの記事に学ぶことにした。
 筆者は、「先日、福井地裁は大飯原発再稼働の差し止めを命じた。判決は、地震動が過酷事故を引き起こし、実際に住民の命と生活を広範囲に脅かす可能性、つまり具体的危険性を根拠にしている。
 福島原発事故以前の原発訴訟は、二つの地裁判決以外はすべて反原発の原告の敗訴であり、この二つも上級審で覆された(海渡雄一「原発訴訟」)」と教えてくれる。
 つづけて筆者は、「東電に限っても危険性の兆候はいくつもあったのに、なぜ裁判官は認識できなかったのか。行政の安全審査への信頼や原発の危険性は抽象的なものにとどまるとのレトリックで、あえて見なかったというほかない。だが、福島以降このような意図的な無視はもはや不可能だ。」と指摘した。
 さらに筆者は、「水俣病訴訟の口頭伝承がある。第一次訴訟で重い腰を上げた熊本地裁の裁判長が胎児性患者を実地に見て衝撃を受け、明らかに裁判の指揮が変わったという。翌年には一週間の現地尋問で患者の窮状をつぶさに知るに至る(全国連「水俣病裁判」)。1973年の判決は画期的なものだった。水俣病の劇症患者や胎児性患者の惨状は見れば明らかであるし、発病の因果関係も早い段階から分かっていた。それでも、今なお最終解決にいたっていない。」と教えてくれる。
 最後に筆者は、「裁判所が目を見開いて具体的危険性をしっかり見るために、もう一つの福島や百年裁判が必要なのか」と締めくくった。
 もう一つの福島や百年裁判がなければ、裁判所(高等裁判所・最高裁判所)は、福島第一原発事故後の連日の報道を、見聞きしても、まだ原発事故の具体的危険性に気付かないのだろうか?被災者の苦難を心の底から理解できない、そのこと自体が、国民主権のもとでの裁判官の資質に問題があるのではなかろうか?高裁・最高裁の裁判官よ、行政・立法だけでなく、おまえもか!!それは、悪夢だ!!
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by sasakitosio | 2014-06-01 10:34 | 東京新聞を読んで | Trackback