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by sasakitosio

ウクライナ問題の本質

ウクライナ問題の本質
5月18日付東京新聞社説横に、「太郎の国際通信」という署名入りの囲み記事がある。筆者は、ジャーナリスト・木村太郎氏だ。今日はこの記事に学ぶことにした。
 筆者は、「ウクライナ情勢をめぐって気になる情報がある。
 それは、ウクライナからの分離独立を図る親ロ派の拠点ドネツクで、ユダヤ系住民に「登録」を強制する動きがあるということだ。
 イスラエルのニュース専門のウェブサイト「Yネット」などが伝えたもので、ドネツクではシナゴーグ(ユダヤ教の教会堂)の入り口でビラが配られ、それにはユダヤ系住民は資産のリストを「ドネツク人民共和国」へ提出し、登録料を払うことを要求、背いた場合は市民権を剥奪するとあるという。
 このビラを配った組織は明らかではないが、親ロ派の急進勢力と見られており、指示には何らの強制力もないものだ。
 しかし、これはナチス・ドイツが1938年4月にユダヤ系住民に財産登録義務を課して登録料を徴収し、その後ユダヤ人大虐殺(ホロコースト)の道をたどるきっかけになったことを想起させるものに他ならない。」と教えてくれる
 つづけて筆者は、「この嫌がらせがいまのウクライナ問題にどう絡むかのか気にかかっていたのだが、その答えをNHK時代の先輩で元モスクワ特派員の小林和男氏が書いた下野新聞のコラムで教えられた。
 「激しい反政権デモの指導者の中にユダヤ人がいて、政権を倒した後、暫定政権といわれている指導部にユダヤ人幹部が入っている。市役所などロシア系住民が居座り続け、暫定政権そのものを認めていないのは、この地域に根強い民族間の対立が根っこにある」(下野新聞5月4日「針路」)
 ウクライナには18世紀ごろまで数百万人のユダヤ人が住んでいたといわれる。その後コサック系住民との対立が激化し、何回ものユダヤ人虐殺を経て現在ウクライナのユダヤ系住民は50万人にすぎないが、今回の事件はこの国の微妙な人種感情に火をつけたと小林氏は指摘している。
 そのウクライナのユダヤ人は暫定政権が支配する西部に多い。ただでさえ東西対立をあおりそうなのに加えて、その暫定政権のヤツェニュク首相もユダヤ系とされて東側の親ロ派の反感を買っているらしい。
 ドネツクなどで親ロ派が行った住民投票は、ウクライナ情勢の行方をいっそう不透明にしたといわれるが、その底に歴史的な民族問題があるとすれば混迷の度合いはさらに深まることが懸念される。その結果、新たなユダヤ人迫害に発展するのを恐れて、ユダヤ系住民の中にはイスラエルへ移住を検討している者も多いという。」と教えてくれる。
 最後に筆者は、「こうした民族問題について、西欧のメディアは正面から取り上げてはいないように思える。ことユダヤ人問題が絡むと報道が慎重になるのはわかるが、それでは今回のウクライナ問題の本質を見極められないのではなかろうか。」と締めくくった。
 読んで勉強になった。
 キリストがなくなってから、2014年もたっているのに、いまだに「ユダヤ人迫害の恐れ」をウクライナのユダヤ人が感じて、イスラエルへ移住を考える者が多いとのことは、驚きだ。
 また、ウクライナで18世紀ごろまで数百万人のユダヤ人がいたが、何回ものユダヤ人虐殺を経て現在ユダヤ系住民は50万にすぎないとのこと、も驚きだ。
 キリスト殺害に関して、キリスト教徒のユダヤ教徒への恨みつらみが、いまだに続いていることに、さらに驚いた。
 こうした民族問題について、西欧のメディアは正面から取り上げていないように思える、との指摘は、当たっているような気がする。
 21世紀には、宗教を原因とする「人間の争い」は、無くしたいものだ。外に「敵」をつくることは内部の結束を固めることには役立ち、指導者の地位の安定・継続には役立つが、それは「敵」をも結束させることで、真の安心には程遠い、策のはずだが。
 エルサレム独り歩きの旅で、聖墳墓教会、嘆きの壁、神殿の丘、すべてに敬虔な祈りをささげ、存在する諸々に敬意を払ってきた。そこで感じたことは、いずこにも「真摯な祈り」が満ち満ちていたということだ。この真摯な祈りが、なぜ同じ人間である「異教徒」に「迫害」となって現れるのか?
そこが、問題だ?
  
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by sasakitosio | 2014-05-23 19:46 | 東京新聞を読んで | Trackback