憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

難しい相手だからこそ

 5月13日付朝日新聞社説下に、「社説 余滴」という署名入りの囲み記事がある。筆者は、国際社説担当・沢村亙氏だ。 今日はこの記事に学ぶことにした。
 筆者は、「北京に住む中国人の友人からネットで届く写真の便りがほほえましい。家族の誕生日に焼いた自慢のケーキ、愛息とのベビースイミング。
 裕福とまではいかなくとも、それなりに心豊かな暮らしを望む中間層が中国の都市で増えている。スーパーには日本製の包装用ラップが積まれ、日系衣料品店には行列ができる。「日式」は質の高さの代名詞だ。モノだけではない。日本の児童書は良書と喜ばれる。「窓ぎわのトットちゃん」(黒柳徹子著)は10年以上もベストセラーだ。
 ネットを使いこなして海外事情に通じる彼らは、中国が抱える問題にも敏感だ。かさむ教育費、就職難、遠のくマイホーム。介護制度が整わないのに容赦なく進む少子高齢化。誰が自分の老後をめんどうみてくれるのかーー。
 別の友人からは大気汚染にけぶる風景が送られてくる。
 「毎日これ。生きるのがいやになる」。急成長がもたらすひずみの不満も大きい。
 都市化や公害への取り組みも福祉政策も、日本の知恵や経験が生かせる分野だろう。
 冷え込んだ日中関係を意識して大声でいいにくくとも「日本に学んでみたい」と考える中国人はまだまだいる。」と教えてくれる。
 つづけて筆者は、「ひるがえって今の日本に目を転じれば、中国の「反日」をしのぐ勢いで「嫌中」がひろがっている。「嫌い」というよりも「面倒な国と関わりたくない」という空気か。
 中国で学ぶ欧米やアジアの若者が年年増えるのに、日本人留学生は減っている。北京の中国人民大学では2007年200人いた日本人学生が現在は50人ほど。日本語を勉強する中国人学生が会話の練習相手を見つけるのに苦労するほどである。
 公害が心配で中国行きをためらう人もいよう。だが周囲から「なぜ中国なんかに」と言われてきた若者が少なくない。日本で中国語を履修する学生も減っている。難しい隣国だからこそ深く知る人材が求められるのに、心配だ。」と指摘した。
 さいごに筆者は、「日本語が読めるようになった中国の学生は、日本のニュースサイトに並ぶ中国人への悪意に満ちたコメントにショックを受ける。中国にも日本人を中傷するサイトはある。向き合わずに反感だけを増幅しあう構図はむなしい。
 中国政府も共産党も、ネットを通じて国民の本音を探ろうと懸命だ。膨らみゆく中国の中間層に「日本ファン」の種をまいておくのも、立派な安全保障ではあるまいか。」と締めくくった。 
 若いころから、漢字を習い、仏教の話を聞き、聖徳太子や空海・最澄など遣隋使・遣唐使の話を聞き、中国総体にいつも敬意を払ってきた。だから、外国のまちの中で、中国の街(北京、承徳、南京、蘇州、上海、香港、桂林、西安、曲阜)を一番数多く訪ねている。ただ、3年前に孔子のふるさと「曲阜」一人歩きの旅の以後は、共産党の一党独裁下の資本主義は、ここ数年で「膨らみゆく中間層」によって民主化されるだろうと、希望的楽観的観測をしている。
 その時に、筆者の言われる「膨らみゆく中国の中間層に「日本のファン」の種をまいておくことは、不可欠・必須・最大の「国民を守る」安全保障・国防政策だと思っている。
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by sasakitosio | 2014-05-16 07:17 | 朝日新聞を読んで | Trackback