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憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

国防の本旨

 5月11日付東京新聞朝刊27面に、「本音のコラム」という署名入りの囲み記事がある。筆者は、法政大教授・山口二郎氏だ。今日は、この記事に学ぶことにした。
 筆者は、「自民党の野田聖子総務会長が、安倍政権の進める集団的自衛権の是認について、慎重論を唱えて話題となっている。
 その中で、人口が減り、社会が衰弱する中で安全保障をどう考えるべきかという問題提起をしている点が、興味深い。時を同じくして、民間のシンクタンクが2040年の日本の人口予測を発表した、このままの傾向が続けば、多くの市町村が消滅するというショッキングな報告を出した。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「国の安全を国民が健康で自由な営み、それが世代を超えて継承されることと定義するならば、安全を脅かすのは外的ではなく、日本社会自体の内側に存在する要因である。
 特に、政治経済のエリートがいま、この瞬間の利益を追求するあまり、若い世代を牛馬同然の、食べて寝るだけの低賃金労働力として扱い、家族を持つ余裕を与えないことこそ、人口減少の最大の原因である。」と指摘した。
 さらに筆者は、「人がいなくなり、スカスカになった国土を防衛すくことに何の意味があるのか。日本と言う国をここまでやつれさせて、政治経済の指導者として恥ずかしくないのか」と怒っている。
 最後に筆者は、「満州事変以後の陸軍は、国民生活の疲弊が続けば、戦争遂行もままならないと気付き、貧困や格差にも取り組む広義国防を唱えた。
 安保法制懇の先生たちには、その程度の知恵さえない。」と締めくくった。
 筆者指摘の、「国の安全を国民が健康で自由な生活を営み、それが世代を超えて継承される」こと、「昔陸軍が、貧困や格差にも取り組む広義国防を唱えた」こと等は、理解できる。
 また、「自民党の野田聖子総務会長が、安倍政権の進める集団的自衛権の是非について慎重論を唱えている」とのことは、過度の期待は絶対裏切られるので禁物であるが、ようやく総理にものが言える「人」が自民党内に見えてきたことは、いいことだ。
 「その中で、人口が減り、社会が衰弱する中で安全保障をどう考えるべきかという問題提起をしている」とのこと。
 こうなったら、安倍総理はじめ高年者男子が、若いものや女性の安全のため、前線で国防につくことが少子高齢者対策になるかも?
by sasakitosio | 2014-05-12 07:14 | 東京新聞を読んで | Trackback