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by sasakitosio

アジア訪問と再均衡戦略

 5月4日付東京新聞朝刊3面に、「時代を読む」という、署名入りの囲み記事がある。筆者は、ソウル大学国際大学院教授・パクチョンヒ氏だ。今日はこの記事に学ぶことにした。
 筆者は、「先日オバマ大統領は日本への国賓訪問を含め韓国、マレーシア、フィリッピンのアジア4か国を訪問した。クリミア半島事態における米国の指導力に対し国内外からの批判がやまない中、米国の国際的役割を再確認する意味があった。
 オバマ政権は2011年にアジアへの再均衡(リバランス)戦略を宣言したが、国防予算の削減と中東地域の不安定からその実効性に疑問が湧きあがっていた中で、今回の東アジア訪問は、再均衡戦略に基づいたアジア太平洋地域における同盟国や友好国への米国の関与を再確認する意義があった。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「米国の再均衡戦略とは三つの側面から成り立っている。
 第一に、戦略重点地域の再均衡である。紛争が絶えない中近東に重点を置いた戦略を見直し、世界の活力の中心であるアジア地域への重点移動を行う。
 第二は、脅威認識の再均衡である。テロ集団などの非国家集団から伝統的国家へと、浮上する脅威の源泉を再確認する意味があった。ここに国力を増す中国への対応が根底あるのは一目瞭然である。
 第三に、軍事力配置の再均衡である。陸軍や海兵隊戦力を中心に世界の紛争地域に積極的な軍事介入を展開する政策から、必要最小限の武力行使へと方針転換し、米海軍戦力の6割を太平洋地域に配置することを目指している。
 国際的公共財である海の安全保障、特にアジア太平洋地域の安全保障を重視し、中国の接近阻止・領域拒否戦略に対し空海戦闘能力を高めるのがねらいであった。」と教えてくれる。
 さらに筆者は、「米国がアジアで指導力を再び発揮するには、まず同盟国やパートナー国家との安全保障協力の強化と、環太平洋連携協定(TPP)交渉を通じた地域全体の経済統合の推進、その上での地域多国間協力を主導する必要がある。今回のオバマ氏のアジア訪問にはこれらを総合的に前進させる目的があった。訪日の際には、安倍内閣が日米同盟の強化のため推進する集団的自衛権を支持し、尖閣諸島が日米安全保障の適用範囲であることを宣言した。TPP交渉では最終的に日本側から事実上の譲歩を引き出した。日本を含む他国との円滑な経済統合を目指したものであろう。
 韓国では、北朝鮮の核開発に断固たる反対とさらなる制裁の可能性に言及する一方、韓国の戦力が適切に整備されるまで有事作戦統制権の移管延期にも合意した。また、韓国が進めるミサイル防衛体制に理解を示し、米国のミサイル防衛との相互運用強化の必要性も明らかにした。米国との自由貿易協定(FTA)を持つ韓国のTPP参加を勧告しながらも、米国商品の輸入拡大を要求した。さらに、オバマ大統領は従軍慰安婦問題に言及し、これをおぞましくひどい人権侵害だったと認めた上で、日韓がこの問題を円満に解決し、未来に向けた協力体制を整えるよう促した。日米韓の安保協力強化のための環境整備の一環だったともいえよう。
 また、マレーシアでは、TPPと関連して総合的連帯の強化を打ち出し10億ドル相当の商務協定に署名し、フィリピンでは1992年以来弱まっていた軍事協力を再生する新軍事協定を結んだ。」と教えてくれる。
 最後に筆者は、「オバマ氏が再均衡戦略に基づきアジアにおける米国の指導力を取り戻せるかは、すべてのアジア諸国の大きな関心事である。その戦略の要となるのは日米韓、特に日韓の戦略的連携が深化されるか否かであろう。日韓の指導者が互いの小異を超え大局的・戦略的判断を下せるかが、今後の課題である、」と締めくくった。
 この記事で、オバマ政権のアジアへの再均衡(リバランス)が少しわかった。
 筆者は、「日韓の指導者が互いの小異を超え大局的・戦略的判断を下せるかが、今後の課題だ」としているが、今の為政者のままでブレークスルーできりのだろうか?互いに政権が代わるまで待つしかないような気がするが?
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by sasakitosio | 2014-05-11 09:27 | 東京新聞を読んで | Trackback