憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

護憲後援拒否 霞を払い議論をひらけ

 5月1日付朝日新聞社説に、「護憲後援拒否 霞を払い議論をひらけ」の見出しで、護憲集会への自治体の後援にかかる記事が載った。今日はこの社説に学ぶことにした。
 社説は、「「給料の上がりし春は八重桜」。自身主催の「桜を見る会」で面妖な俳句を披露した安倍首相が出席した、メーデー中央大会。こんなことがあった。
「消費税お前が払え」というプラカードを持った男性4人に警察官が張り付き、「掲げるな」に始まり、高く掲げ過ぎだなどと圧力をかけ続ける。
 そして首相がマイクの前に立ち、男性らが「「残業代ゼロ」絶対反対!」と声を上げた途端、警察官が一斉に彼らを囲み、会場の外に押し出した。
 なぜプラカードを掲げていけないのか。なぜ警察に会場から出されなければならないのか。何の法的根拠に基づいているのか。男性らは何度も問うたが、確たる返答はなかった。」と切り出した。
 つづけて社説は、「安倍政権下、異論や議論が霞の奥に追いやられていないか。
 昨年から、自治体が「護憲」にまつわる行事の後援を拒否するケースが相次いでいる。
 千葉市は1月に開かれた集会の後援を断った。「自民党の改憲案でなにが変わるのか」という講演が予定され「国民的な議論がある問題で、主観的な考えを述べる講演会と判断した」。
 神戸市は、憲法記念日に開かれる護憲派集会の後援を断った。実行委員会によると「政治的中立性を損なう可能性がある」が理由だったが、過去2回は後援を受けていた。
 憲法99条はこう規定している「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員はこの憲法を尊重し擁護する義務を負う」
 憲法擁護義務を負う公務員が、憲法を守ろうという趣旨の集会の後援を拒否する。なんとも不可解な現象である。
 政治的中立とは何か。主観的考えを述べない講演があり得るのか。およそ真剣に考え抜いて出した結論とは思えない。うかがえるのは、改憲を掲げる安倍政権と、それを支持する人たちの意向を過剰に忖度し、護憲集会を後援することにクレームがつくことを恐れ、事なかれ主義に走る情けない姿である。
 後援基準を見直す動きも出ている。千葉県白井市はこれまで「政治的・宗教的目的を有する行事」は後援しないとしていたが、4月に「目的」を「色彩」に変えた。 
 要は、できれば後援したくない。面倒に関わりたくないということだろう。」と指摘した。
 最後に社説は、「だが、異論が出て、議論が交わされることで社会は強く、豊かになるのである。自治体はむしろ面倒を引き受けるべきだ。
 議論を開き、拓いていく。その役割を自治体が担ってこそ、社会の霞は払われるのだ。」と結んだ。
 社説の主張の通りだ。公権力を担う公務員は、作為であろうが不作為であろうが、権力行使に慎重であってほしい。
 が、「中立」という楯を「為政者」側から立てて、公務員自身の身を守る「楯」にしているような気がした。
 「事なかれ主義に走る情けない姿」と指摘する社説の主張には共感する。ただ、公務員は組織で動いているのであるから、これが組織ぐるみの「心情」だと思うと、ますます情けなくなる。こんな状態で、秘密保護法が施行されたら、日本は「真っ暗闇」になるのではないか?
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by sasakitosio | 2014-05-06 20:10 | 朝日新聞を読んで | Trackback