憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

波立つ南シナ海 頼りになるのは

 4月27日付朝日新聞2面に、「日曜に想う」という署名入りの囲み記事がある。筆者は、特別編集委員・山中季広氏だ。
 今日は、この記事を学習することにした。
 筆者は、「日本2泊、韓国1泊、マレーシア2泊、フィリピン1泊と駆け足で4か国をめぐるオバマ大統領。今回最も歓迎されるのは、あす到着予定のフィリッピンかも知れない。
もともと反米デモの盛んな国だが、今回関心を呼ぶのは中国大使館前のデモの方である。南シナ海でわが物顔の中国に反感が高まっているからだ。
 「中国さん、距離の測り方も知らないかね」。数十人が声を上げたのは今月初旬のこと。持参した特大の巻尺を散乱させた。はるか遠海まで自国の管轄下だと主張してはばからない中国を巻尺で皮肉った。
 取材先でも何度も話題に出たのは、自国の窮状を第二次世界大戦前夜のチェコスロバキアにたとえたアキノ大統領の発言だ。1938年、チェコスロバキアは「ズデーテン地方を明け渡せ」とナチス・ドイツに迫られた。英仏がこれを飲んだためにナチスは増長。翌年、チェコスロバキアを解体してしまう。
 アキノの大統領は現在の中国をナチスになぞらえた。「不正に国際社会がイエスと言えば事態は悪化する」「私はチェコのような譲歩はしない」
 陸海空とも中国とは比較にならない自国の防衛力をマニラの人びとは盛んに自嘲する。「中国がジャイアンで、フィリッピンはのび太。いじめられてばかりだ」と。米国と言うドラえもんの介入を待ち焦がれているのだ。
 今回の訪問でオバマ大統領は、20数年ぶりに米軍の拠点を比国内に設ける協定を結ぶ。冷戦終結後の92年、米軍は望まぬ撤退を強いられた。追い出した米軍に戻ってきてと頼むのだから、よほどの危機感である。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「さて、オバマ大統領がきょう訪問中のマレーシアも、同じ南シナ海で同じように中国と領有問題を抱える。
 ところが現地で取材してみると、対米・対中感覚がフィリッピンとまるで逆だった。米国大使館前では反オバマ集会が開かれているが、中国大使館前はしずか。66年のジョンソン大統領以来、ほぼ半世紀ぶりの米大統領訪問なのに、歓迎ムードは驚くほど低い。
 マレーシア近海でも中国の動きは挑発的である。「中国領の最南端」と記した碑を投下したり、無断で海底を探査したり、それでも政府は米国に泣きついたりはしない。
 「二つの強国が角を突き合わせる時代に、どちらか1国に賭けるのは危うい。冷戦以降ずっと、それがマレーシアのような小国の生きる知恵です。」
 戦略国際問題研究所のブン・ナガラ氏(59)は説明する。
 マレーシアは人口の3割弱が中華系で、中国は最大貿易相手である。イスラム国ゆえ、中東でイスラエルに肩入れする米国には積年の不信もある。
 念のために会う人ごとに尋ねてみた。
 「米国、中国、貴国はドラエモンの世界にたとえると誰に似ていますか」
 自国のことをのび太と感じる点はここもおなじ。だが、米国をドラエもん視するひとはいない。米国は身勝手な暴力国家であって「中国もジャイアン、米国もジャイアン」という見方が一般的だった。」と教えてくれる。
 最後に筆者は、「さてオバマ大統領は今回、東京とソウルで「同盟重視」にかなり踏み込んだ。クアラルンプールとマニラでも「軸足は太平洋に」と訴えるだろう。
 だが少し立ち止まって考えたい。これは、超大国から軍事上のお墨付きを得たと手放しで喜ぶべき事態なのだろうか。これで直ちに海域が平穏を取り戻すならよいが、ことは逆に波を高くする方向に向かっていないか。
 ハワイ生まれ、インドネシアで暮らしたオバマ大統領は太平洋の子かも知れない。だが米国と言う国は、歴史的にも地理的にも世界観からしてもやはり大西洋国家である。南シナ海や東シナ海の岩礁や無人島にどんな利害を見出し、どこまで関与する気か、先を見通すのはむずかしい。」と締めくくった。
 米国の大統領訪問で、受入国の国民の歓迎度を知るうえで、貴重な記事であった。
 最後に筆者が指摘した「米国と言う国は、歴史的にも地理的にも世界観からしてもやはり大西洋国家である。南シナ海や東シナ海の岩礁や無人島にどんな利害を見いだし、どこまで関与する気か、先を見通すのは相当にむずかしい」との、言葉は、重みのある言葉であった。日本の為政者は、片手はアメリカと、もう一方の手は中国と、握手をする手として残しておくことが、日本国民の益になるのではないかと言う気がした。
[PR]
トラックバックURL : http://sasakitosi.exblog.jp/tb/20675614
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
by sasakitosio | 2014-05-06 09:26 | 朝日新聞を読んで | Trackback