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by sasakitosio

腐敗撲滅には漢方医療法

 4月29日付東京新聞朝刊9面に、「「論説委員のワールド観望」という署名入りの囲み記事がある。筆者は上海駐在・加藤直人氏だ。
 今日は、この記事に学ぶことにした。
 筆者は、「中国の習近平政権が「トラもハエもたたく」と拳を振り上げた汚職撲滅。昨年だけで18人もの閣僚級高官が取り調べを受け、共産党トップ指導部の元政治局常務委員にも捜査が及ぶとの観測が流れている。だが、役人の摘発という対症療法だけでなく、官が民を食い物にしてきた歴史的な社会構造を体質改善できるかどうかが、習政権の命運を握るのではなかろうか。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「中国の古典・大学には「収斂の臣あらんよりは、寧ろ盗臣あれ」との言葉がある。盗む家臣がいれば金を失うが、酷税を課す家臣がいると民心を失うとの含意であろう。
 古典から当時の社会を読み取れば、中央政府が膨大な役人を養う高い税金を取り立てない代わり地方で薄給役人が民から収賄することを黙認していたとも理解できそうだ。
 こうした歴史を踏まえ、10年以上も前の朱鎔基首相時代には、三年以内に公務員の給与を倍増すると決めた。汚職腐敗の温床は役人の薄給であるという理屈であった。
 現在でも、公務員の平均給与は北京や上海などの大都市で約3000元(約48000円)とされる。上海紙によれば、ホワイトカラーの平均月収は2014年の最も新しい統計で、上海7247元、北京6947元と言うから、確かに公務員の額面給与は高くない。
 それにしても、12年までの5年間に汚職で立件された公務員が218000人余と言う数字は異常である。今でも公務員に古い時代の地方役人の意識が残っているのなら大きな問題であり、李克強首相は春の全国人民大会で「腐敗分子や腐敗行為への対処方針を「容認ゼロ」だ」と声を張り上げた。」と教えてくれる。
 さらに筆者は、「だが、表面化する公務員の汚職よりも深刻な問題が中国には色濃く残る。
 それは民を食い物にする官という社会構造そのものである。中国の友人は「公務員給与は安く見えるが、旅費、携帯電話、食事補助など様々な手当てが付き、実際には2~3倍にもなる」と明かす。さらに、公務員の給与水準が高い上海市ですら給与3000元以下には所得税が課されないという。給与以外の実入りが多い公務員の「手当天国」を支えるため、民間から搾り取った血税をジャブジャブ注ぎ込んでいるのなら、不公平感は極まるばかりであろう。」と指摘した。
 最後に筆者は、「かって、自分の給与について朱元首相は「2000元」。江沢民国家主席は「3000元」と明かしたことがある。給与の額面こそ低くとも、トップ指導者から地方役人まで表に出ない福利厚生や手当に恵まれているなら、「官」に縁無き民衆の恨みは深い。
 肝要なのは、官のみに手厚い収入や福利厚生システムをあらためて透明化し、公平な課税を通じて所得再分配を実現することである。極めて難しいが、急務であろう。
 「トラもハエもたたく」汚職撲滅が西洋流の対象療法であるなら、それこそジワリと内側から社会の体質を変える漢方療法といえる。」と締めくくった。
 記事から、中国の古典大学に、「収斂の臣あらんよりは、寧ろ盗臣あれ」との言葉と、意味を学んだ。 
 また、「民を食い物にする官という社会構造がある」との指摘は、新鮮だった。日本でも「お手盛り」と言う言葉がある。その最たるものが「議員歳費」ではないか。決める人と、決めたことによる「恩恵・利益」を受ける人が同じ場合に、起こる現象だ。日本では、議会でも「利益相反案件」に議決権を認めない「慣習法」の確立が必要と思うが?
 筆者の漢方療法、有能な「施術者、薬の調合者」の選択が無掴しいような気がするが。 
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by sasakitosio | 2014-05-06 08:01 | 東京新聞を読んで | Trackback