憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

投票結果が示す米国の力

 4月27日付東京新聞朝刊社説横に、「太郎の国際通信」という署名入りの囲み記事がある。筆者は、ジャーナリスト木村太郎氏だ。今日は、この記事に学ぶことにした。
 筆者は、「オバマ大統領の訪日で日米の同盟関係が再確認されたわけだが、それはそれとして今の米国は同盟国としてどれほど「頼りがい」のある存在なのだろうか。
 と言うのも、先月末国連総会で行われたクリミアのロシア併合を無効とする決議は、今の米国の外交的影響力の低下をあらためて証明するものだったと言われ始めているからだ。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「この議決、賛成100、反対11、棄権58、欠席24で可決されたわけだが、注目されたのは棄権や欠席に回った国々の顔ぶれだ。
「オバマ、BRICSの友人たちと影響力を失う」
 英紙フィナンシャル・タイムズは、この議決をめぐってこう題したエドワード・ルース記者のコラムを掲載した。
 BRICSとは、経済発展が著しいブラジル、ロシア、インド、中国それに南アのことだが、このうちロシアは当事者として議決に反対したのはともかく残る4か国はいずれも棄権に回った。
 オバマ大統領は5年前に就任した当時、世界の振興勢力との連携を強調しBRICSとの関係強化をはかると言明した。しかし、ブラジルとは、米国国家安全保障局が同国大統領らの通信を盗聴していたことが明らかになり関係が一気に冷却化し、インドとはニューヨーク駐在の女性副総領事がメイドの雇用問題で逮捕され、裸で検査されたり麻薬範と同房で収容された事件をきっかけに関係が悪化した。
 南アとは、オバマ大統領がマンデラ元大統領の葬儀に参列したこともあり関係は悪くないと考えられていたが、総会決議の結果はそうでもなかった。
 「世界は米国の影響力低下に適応しているだけだ。」
 ルース記者はこう結論付けたが、「適応」している国は他にもあった。
 この議決を欠席した国の中にイスラエルがあったのだ。米国とはもっとも緊密な同盟国と思われていたイスラエルが米国に従わず、結果的にロシアを利する行動に出たのは意外だった。
 米国政府の照会に対してイスラエル政府は、外務省職員のストライキで決議に対応できなかったと回答したそうだが、イスラエル紙ハーレツは、イラン問題、シリア問題をめぐって、イスラエルとしてはプーチン大統領の影響力を無視できないと判断したものと分析している。
 また欠席組の中にアラブ首長国連邦やオマーンのなまえがあったのも目を引いた。シリア問題で米国に「はしごを外された」ことで、アラブの穏健派の間にも米国に対する不信感が募っているといわれることと無縁ではなさそうだ。」と教えてくれる。
 最後に筆者は、「日本は決議に賛成票を」投じたわけだが、今後いつまでも迷わず米国についてゆけるものだろうか?」と締めくくった。
 実にリアルで面白い。日本に居て、日本語しか得意でない者にとっては、世界を知るうえで為になった。
米国と、盗聴問題でブラジル、女性副総領事の扱い方でインドと、イラン問題・シリア問題でイスラエルと、シリア問題でアラブ首長国連邦やオマーンと、それぞれ不仲になっているとの事。アメリカの一極支配が、アメリカの財政問題からほころびようとしている。軍事国家が破綻するのは、古今の東西の歴史が証明するとこだ。筆者は、「日本は、今後いつまでも迷わず米国についてゆけるだろうか?」と疑問を呈している。親鸞が法然を信じたような、騙されてもいいというような深い信心は、個人的には素晴らしいと思うが、国家間の関係では合わないと思うが?
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by sasakitosio | 2014-05-03 07:30 | 東京新聞を読んで | Trackback