憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

首切り相場

 4月24日東京新聞朝刊27面に、「本音のコラム」という署名入りの囲み記事がある。筆者は、法政大教授・竹田茂夫氏だ。今日はこの記事に学ぶことにした。
 筆者は、「一昨年の産業競争力会議で、財界首脳が一般社員の残業代ゼロや標準ルールに従う解雇の金銭解決、いわば「首切り相場」の設定を提案をした。
 第一次安倍内閣の労働ビッグバン(2006年)以降、ほぼ同じ雇用市場化の提案が続いている。
 その翌年、元建設官僚が労働規制や労働者の権利を全面否定する過激な見解を規制改革会議で披瀝した。かの財界首脳が、労働法制を民法の契約原理に戻してしまう「解雇自由」の提案をして一蹴されたのは一年前だ。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「世論操作でもなければ、これらの提案や見解は思い違いに基づいている。
 交渉力の等しい合理的な二者が限定された社会関係に合意するというのが契約の原型だが、大企業と対等に渡り合える専門家や特殊技能者が一体どれほどいるのか。
 さらに、保守派「法と経済学」の始祖、R・コースでさえこう講じた。
 複雑な組織で結ばれるはずの多重契約は、実際に曖昧な単一の雇用契約に集約され、そこに支配関係成立の根拠がある。雇用はすべて業務請負に還元できるとは限らないのだ。」と指摘した。
 最後に筆者は、「雇用・教育・医療等を契約や市場原理の形に型抜きできるという思い違いは重大な政策的含意をもつ。格差の拡大だけではない。自己利益の追求が広がり、信頼などの社会的紐帯にとって代わることになろう。」と締めくくった。
 筆者の指摘の、自己利益の追求が、信頼などの社会的紐帯の取って代わるということは、いったいどんな社会になるのだろうか?格差の拡大、利益追求の行き着く先は、どんな社会なんだろう?知りたくもあり、知りたくもなし。
[PR]
トラックバックURL : http://sasakitosi.exblog.jp/tb/20634849
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
by sasakitosio | 2014-04-30 07:21 | 東京新聞を読んで | Trackback