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by sasakitosio

普通が満ちた世界 復活祭に願う

 4月13日付朝日新聞朝刊2面に、「日曜に想う」という署名入りの囲み記事がある。筆者は、特別編集委員・冨永格氏だ。今日はこの記事に学ぶことにした。
 筆者は、「マドリードの春は、トリハの甘い香りで染まっていく。この季節に伝わるパン菓子だ。残り物のパンを使い、粗食を思いやったのが由来とか。キリスト教の世界は今、主の受難をしのんで肉や卵を断つべき四旬節にある。
 <中略>
濃厚な甘さは、中東や北アフリカの菓子に通じる。なるほど、この地はかってイスラムの勢力圏だった。都の名はアラビア語のマジュリート(水に恵まれた地)から発したとされる。
 宗教も食文化のように枝分かれし、地域色を帯びた。今年は重なるが、復活祭の日取りは教派で決め方が違い、西のカトリックが東の正教に先んじる都市が多い。どちらが正しいというものではない。大きな宗教は、総じて異教徒に寛容とみえる。目下のウクライナ危機でも、正教とカトリックの色分けはさしたる対立軸ではない。」と、切り出した。
 つづけて筆者は、「クリミア併合は、謝肉祭の時期に始まり、復活祭を待たずに完了した。
      <中略>
 祖国、そして生活、思えばロシア系住民の蜂起は、地方の公用語からロシア語が外されて広まった。言葉は信仰以上に暮らしにかかわる。クリミアに倣う東部の不穏な動きも、親欧政権の下では「辺境」として冷遇される、という不安が根にあるようにみえる。
 「プーチンは戦争の準備ができている」。キエフで再会した識者は沈んでいた。パワーゲームの前で、名もなき家族の小さな幸せが震えている。」と指摘した。
さらに筆者は、「復活祭には、再生のシンボルである極彩色の卵が飾られる。今年の卵を割って出てほしいものは、さて何か。
 ニホンカワウソ、干潟、フサフサの髪、ピカピカの肝臓・・・個人的に復活させたいものは多々あるが、これらは衣食足りての夢想である。
 もっと普通のことを、この世界は欠いている。内乱に揺れる国は安定を、戦火の村は平穏を、にごり水をすする難民は明日の命を祈る。
 飢餓人口はなお8億人超、多くに大小の紛争が絡む。ニュースにもならず、1分間に5人の子が息絶える。  大国が関与し、毎日報じられるウクライナはまだ恵まれているかもしれない。
 「自分を愛するように隣人を愛せ」とイエスが説いて2千年。教えはあまねく広まったのに、理想の世は遠い。」と指摘した。
 最後に筆者は、「鉄道が発達した19世紀、空飛ぶ道具が加われば戦争はなくなる。と考えるユートピアンがいた。人や情報が行き交うことで民族はわかり合い、国境の意味が薄れるはずだと。20世紀、列車は武器弾薬をせっせと運び、飛行機は人殺しに重宝された。
 人間は違いを探すのが好きで、一つ見つけては間に線を引きたがる。海岸線だけの白地図に一本目が引かれた時から、争いの種は尽きない。そろそろ神々が見限るころあいかと、何処の信者でもないのに落ち着かない。」と、締めくくった。
 筆者の「衣食足りての夢想であると」いった、日本人の多くに、普通の衣食たることが、いまなお、なぜ、世界に行き渡らないのか。少子高齢化を嘆く日本、ダイエットの薬が売れる日本、その傍らで、飢餓人口が8億人ときいても、信じきれない自分がいる。
 「自分を愛するように隣人を愛せ」とイエスが説き2000年、「欲を捨て悟りを開け」と釈迦が諭して2500年。言葉や文字は溢れているが、理想の世界がまだ見通しが立たないのはなぜだろう?。
 世界から、人間同士の「殺し合い・奪い合い」がなくなれば、普通の世界はすぐそばに現れる気がするが?
 世界中がネットでつながり、言葉の壁を破るソフトができれば、情報が行き交うことで民族は分かりあい、国境の意味が薄れるはずだ。そうすれば、誤解が原因の戦争が無くなると考える、自分は現代のユートピアンかもしれない?
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by sasakitosio | 2014-04-21 17:01 | 朝日新聞を読んで | Trackback