憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

空虚な建前

 4月6日付東京新聞朝刊29面に、「本音のコラム」という署名入りの囲み記事がある。筆者は法政大教授・山口二郎氏である。今日はこの記事に学ぶことにした。
 筆者は、「国際司法裁判所は、南極海における日本の調査捕鯨を禁止する判決を出した。少ない種の鯨を捕獲し、肉を食用に供してきたことは事実である。調査捕鯨などというごまかしが国際社会で通用しないのは、当然である。いつまでも調査という名の食用捕鯨を黙認してもらえると思っていた日本の官僚や政治家の方が愚かであった。」と切り出した。  
 続けて筆者は、「内輪でしか通用しない綺麗ごとや建前を並べ、その背後で私利私欲を追及するという行動様式は、日本では珍しいことではなかった。国際社会の厳しい目にさらされる分野ではそうした二重帳簿は維持できなくなってきた。調査捕鯨もその一例である」と指摘した。
 さらに筆者は、「しかし、二重帳簿が聖域となっている分野も残っている。東京電力が今月設置した福島第一原発の廃炉を進める組織のトップが「廃炉に向けて労働環境を改善する」と述べた。何を今更とあきれるしかない。これから何をしたいかよりも、今までなぜ過酷な廃炉作業と労働者に対する中間搾取を放置してきたのかが重要である。」と指摘した。
 最後に筆者は、「空虚な建前に寄りかかり、世の中には何も問題がないという錯覚に自ら浸り続けることは、日本の政治、行政、経済のエリートの最大の悪癖であり、社会を毒する病理である。建前と本音の卑怯な使い分けを許さないことは、世の中の健康を回復するため急務である。」と締めくくった。
 まさに痛快極まりない、読後感だ。これを、現実のものにするには、どうすればいいのだろうか。空虚な建前に寄りかかり、世の中には何も問題がないという錯覚に浸り続けることは、むしろ日本の被支配者の中にこそ蔓延して、エリートの悪癖を糾す「天敵」が生まれにくい社会状況になっているのではないか?政治の世界で、公約違反、公約しないで負担増など、最大の振り込め詐欺が行われている、票の振り込め詐欺だ。これを気付かせ、目覚めさせるにはどうすればいいのだろうか?
 
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by sasakitosio | 2014-04-12 07:46 | 東京新聞を読んで | Trackback