憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

言論の自由 縛ろうとするものとの闘い

 3月1日付朝日新聞朝刊社説下に、「記者有論」という署名入りの囲み記事がある。筆者は、オピニオン編集部・駒野剛氏だ。今日はこの記事に学ぶことにした。
 筆者は、「英国からの独立を求めた戦いの末、建国された米国は憲法修正第一条で言論の自由をうたう。
 憲法公布の約60年前、英国の植民地時代に権力にひるまず闘った人々が勝ち取った権利だった。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「1733年、ニューヨークで創刊された「ウイークリー・ジャーナル」紙は英国から派遣された総督を批判する記事や論説を次々と発表した。
 当時は総督の厳しい統制下にあり、同紙は英国寄りの御用新聞に対抗して、市民らが支援してできた新聞だった。
 激怒した総督は、同紙のジョン・ピーター・ゼンガーを逮捕、誹謗罪に問おうとした。しかし、ゼンガーは身柄を拘禁されても記事を書き続け、妻らが原稿を受け取って新聞の発行を継続した。
 総督は、ゼンガーを応援しそうな弁護士の資格を取消すなど、裁判にも介入する。
これに対し、フィラデルフィアから駆け付けた老弁護士ハミルトンが「自由は全ての時代を通じて無法な権力に対する唯一の防御だ」と陳述。
 真実を語ることによって権力の横暴を暴くことの大切さを主張し反対を唱える権利を守れと訴えた。
 裁判官は弁護士の主張を却下したが、ハミルトンの呼びかけに心を動かされた陪審員は無罪を評決した。
 これが米国で言論の自由が一歩を刻んだ瞬間だった。」と教えてくれる。
 さらに筆者は、「その遺産を受け継ぐ日本国憲法は、21条で「集会、結社及び言論、出版その他一切の表現は、これを保障する」と定める。
 自民党が2年前に決定した憲法改正草案は、21条に次の1文をくわえている。「前項の規定にかかわらず、公益及び公の秩序を害することを目的とした活動を行い、並びにそれを目的として結社することは、認められない。」
 戦前の大日本帝国憲法にも言論の自由に関する規定はあった。しかし、「日本臣民ハ法律ノ範囲ニ於テ言論著作印行集会及結社ノ自由ヲ有ス」(29条)と、「法律の範囲内」で認められるものだった。この縛りが、治安維持法などによる言論への弾圧に結びつき、日本は無謀な戦争に突き進んでいく。」と指摘している。
 最後に筆者は、「戦後日本の「言論の自由は」自ら勝ち取ったのではなく、米国から与えられたという側面もある。しかし、特定秘密保護法の施行が近づく今こそ、ハミルトン弁護士の言葉をかんがみるべきだろう。「無法な権力への唯一の防御」を縛ろうとするものとは、闘わなければならないのだ。」と締めくくった。
 アメリカの独立宣言より、43年も前に、権力の弾圧をうけながら、言論の自由で社運をかけて戦った、人がいて、それを弁護する弁護士がいて、裁判官は却下したが、弁護士の主張を認める陪審員がいて、米国での言論の自由が一歩を刻んだとのこと。
 感動なくして、聞けない話だ。
特定秘密保護法は廃止に向けた行動と、秘密保護法による弾圧については、一人一人が憲法を盾に闘っていくしかない、と思った。我々にはまだ日本国憲法がある。そのうち選挙もある。
[PR]
トラックバックURL : http://sasakitosi.exblog.jp/tb/20428724
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
by sasakitosio | 2014-03-05 16:53 | 朝日新聞を読んで | Trackback