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by sasakitosio

NHK会長  報道トップの資質疑う

 2月27日づけ朝日新聞社説に、「NHK会長 報道トップの資質疑う」の見出しで、NHK会長の記事が載った。
 今日はこの社説に学ぶことにした。
 社説は、「報道機関の長が、現場を上から黙らせようとすることが、どれほど致命的なことか。
 報道陣としてのイロハのイの認識が、NHKの会長には欠けているのではないか。 そう疑わざるを得ない。」と切り出した。
 つづけて社説は、「籾井氏は就任直度に、理事10人全員に日付を空欄にした辞表を提出させていた。理事全員が国会でその事実を認めた。
 あらかじめ辞表を書かせる。
 それは自分に従わなければいつでもクビにできると宣言し、異議を唱えられないように理事らを縛ることを意味する。
 メディアトップとして、最も慎むべき行いだろう。
 放送法は「放送の不偏不党」と「健全な民主主義の発達に資する」ことを目的に掲げる。その実現に一番大切なのは、異論を封じないことである。
 まして視聴者の受信料で営む公共放送には、多様な声を尊重する姿勢がとりわけ求められよう。組織内の異論に耳を傾けられない人が、世の中の少数意見に目配りなどできまい。」と厳しく指摘した。
 さらに社説は、「NHKの理事会は、番組内容が放送法や番組基準に照らして適切かどうか報告を受け、検討を行う。理事は報道や制作、経営企画などに携わってきた生え抜き幹部で、一般企業の執行役員のような存在だ。
 その首を会長が好き勝手にすげ替えられるとなれば、報道や番組作りの現場をどれだけ萎縮させるか。計り知れない。
 だからこそ放送法は、会長による理事の罷免は「職務上の義務違反その他」の非行があるときなどと制約を課している。
 籾井氏は自分への絶対服従が理事の義務と考えているのか。
 理事が自ら辞めた形にすれば、法の制約は受けないと考えたのか。どのみち見すごせない。」と指摘した。
 さらに続けて社説は、「籾井氏は就任会見で、特定秘密保護法や領土問題、靖国神社参拝などについて政府に寄り添うような発言をし、のちに撤回した。そこらが経営委員会で糾されると「私は大変な失言をしたのか」と開き直った。
 批判をかわすためだけに撤回し、真意と違うことを報道されたと責任転嫁する。見事までに失言政治家とそっくりだ。
 経営委員会はきのう籾井氏に言動を慎むよう求めて2度目の注意に踏み切った。強い危機感の表れだろう。」と教えてくれる。
 最後に社説は、「籾井氏や経営委員ら、外部から登用された上層部の言動が、現場の築いてきた信頼を危うくしている。職員らには迷惑このうえあるまい。その責任をどう考えるのか。
 公共放送を率いる資質はあるのか。
 籾井氏は胸に手を当てて考えるべきだ。」と締めくくった。
 実に厳しい、社説の指摘だ。が、現状は、社説の指摘の通りだと思った。人間には、自分の社会における「位置」から、周囲との「距離」を測れる人と、それができない人がいる。
 とくに、社会的に成功したといわれる人ほど、自己の成功体験を「肯定」する考え方から抜け切れないものだからかもしれない。
 本人の自覚のない状態は困りものであるが、「私器」の長なら許されることが、、「公器」の長ではやってはならないことがあるのではないか。
 株式会社は、特にオーナー会社は、社長の考えたことが「絶対」だがそのかわり、会社が世間から見放され「倒産」しても、社長の負担と責任で済む。
 しかし公共放送は、会長個人のものではない、社会全体のもの「公器」だ。会長の考えが「絶対」ではないのは当然だし、会長も「法律」に従わなければならないのは当然だ。
 そのことの自覚と実践が、成功とともに、年齢とともに、ゆるくなるなるのは老化という普通の人間の特質だが、NHKの会長が「普通の人」であっていいはずがない、と考えた。
 
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by sasakitosio | 2014-02-28 08:05 | 朝日新聞を読んで | Trackback