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by sasakitosio

日米韓の協調復元は可能か

 2月23日付東京新聞朝刊4面に、「時代を読む」という署名入りの囲み記事がある。筆者は、ソウル大学国際大学院教授・パクチョルヒ氏だ。今日はこの記事に学ぶことにした。
 筆者は、「日韓の摩擦を目の当たりにする米国の心境は複雑である。 アジアへの復帰を実りあるものとし、再均衡戦略を実現するためにも日本と韓国の協力は不可欠だ。しかし、肝心の両国は現政権発足から一年たった今でも一度も首脳会談を開催していない。
 二〇一三年上半期の安倍内閣の閣僚による靖国参や有力政治家の慰安婦問題に関する問題発言などを受け、米国は日韓関係改善のため日本側に自制を促した。
 一方、秋口には国際会議で日本側との対面を避ける韓国大統領の様子を見て、米国は韓国の頑固な姿勢が問題の根源だと考え、韓国に相当な圧力をかけた経緯がある。
 韓国の世論さえも日韓関係をこれ以上放置すべきでないと首脳会談の糸口を探っていたところ、安倍総理は靖国参拝を強行した。そのつけは日本の方に回り、本来ならダボス会議などで行われるはずであった日韓首脳会談は水の泡となった。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「この状況を見て米国は再度日韓関係改善に乗り出した。2月13日、韓国を訪れたケリー国務長官は「過去の歴史を克服し両国の関係を改善するのは日韓両国の責任である」とただした。また「過去の歴史問題に関して両国が受け入れられる解決方法の模索に私も協力する」とまで言い切った。4月下旬に、日本だけを訪問する予定だったオバマ大統領が韓国にも立ち寄ることになった。どちらかだけを訪問した場合、不必要な誤解を招く可能性があると判断したからであろう。そこまでして米国は日米韓の協力体制の復元に真剣に取り組んでいる。米国にとって韓国と日本はともに重要な同盟国であり、東アジア戦略の要である。」とも教えてくれる。
 さらに筆者は、「しかし、米国の圧力と説得だけでは日韓関係の改善は困難である。日本と韓国自らが協力関係を回復する理由と名分を探らなければならない。
 日韓共に問題の根源が自国にもあるという自覚がない限り、必要以上に相手を挑発する流れは変わらない。その意味で日韓には次のような反省が必要である。
 まず日本は過去韓国に植民地支配と侵略の被害を与えたことに対し、真摯な反省の念を持たなければならない。日本の非を認ず、口うるさい韓国が諸悪の根源だという考えを口にする限り、韓国では批判の声が高まらざるを得ない。
 また日本には「中韓」とひとくくりに表現することを避けてほしい。中国と韓国を同一視すれば、韓国を日本から引き離したい中国の思うつぼになる可能性が高い。体制や価値観、生活様式、戦略的利益の多くを日本と共有する韓国をわざわざ中国側に追いやる必要があるだろうか。日本は中韓を差別化する戦略的視線を持つべきであろう。同時に日米韓は共に自由主義的国際秩序を堅持する同志であるという認識に立ち返るべきである。
 一方、韓国には節度と均衡間のある外交がもとめられている。韓国が中国と日本のはざまでバランスを失ったような外交に終始する限り、偏った外交と批判されても仕方がない部分がある。東北アジア平和協力外交を実践するためにも日本の協力は不可欠である。
 また歴史問題の重要性を踏まえた上で、そのために日韓関係のすべてを犠牲にすべきではないという幅広い視野を持つべきであろう。」と、日韓両国に冷静な対応を促した。
 最後に筆者は、「日韓の協力は東アジアの安定・安全・安心のための要である。冷戦型の封じ込めのための協力ではなく、長い目で価値観の違う国々とも安定した関係を結ぶための「抱擁の連合」の構築を目指すべきである。」と、結んだ。
 読んで大変勉強になった。
 とくに、筆者の「抱擁の連合」は、いい考え方だと思った。
 筆者の忠告を、日韓両国の関係者が、よく理解し、実践してほしいと思った。
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by sasakitosio | 2014-02-27 17:21 | 東京新聞を読んで | Trackback