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by sasakitosio

友人の忠告に耳を傾けて 揺らぐ日米関係

 2月21日東京新聞社説に、「友人の忠告に耳を傾けて 揺らぐ日米関係」との大見出しで、「色あせた「同盟復活」、政権に足りぬ危機感、、、絶えず「手入れ」必要」との小見出しで、このところ心配な日米関係のことが社説に載った。
 今日はこの社説に学ぶことにした。
 社説は。「安倍政権内の一部にある「本音」が、思わず出たということだろう。衛藤晟一首相補佐官が動画サイト「ユーチュ-ブ」に投稿した国政報告である。
 昨年12月、安倍首相の靖国参拝に「失望」を表明した米政府にたいして、衛藤氏は「むしろわれわれが失望した」と批判した。
 管義偉官房長官の要請で投稿を削除したものの、当初は「何が問題なのか」とつっぱなていた。
 日米関係の強化は、安倍政権にとって「金看板」だったはずだ。
 三年余りの民主党政権時代に傷ついた日米「同盟」関係を修復し、深化させると大見えを切った。
再登板後はじめての訪米となる昨年2月、首相はオバマ大統領との首脳会談後、「日米同盟の信頼が完全に復活した」と宣言した。
 ところが今、米政府や連邦議員から聞こえてくるのは、首相の靖国参拝に対する不満や、歴史認識に対する懸念がほとんどだ。「同盟復活」はすっかり色あせた。」と切り出した。
 つづいて社説は、「安倍政権は、その是非は別にして、集団的自衛権の行使容認や日米防衛協力のための指針(ガイドライン)見直しを通じて、日本の軍事的な役割分担を増やそうとしている。米海兵隊の新しい基地を沖縄県名護市辺野古に建設する手続きにも入った。
 「同盟」関係の強化へ安倍政権が「努力」しているのに、なぜ米国は首相の靖国参拝を了としないのか、オバマ民主党政権はアジア・太平洋地域を重視するリバランス(再均衡)戦略を掲げながら、行動が伴わず、日本よりも中国を重視しているのではないか・・・。そんな不満が、首相官邸と自民党内の一部にあるのだろう。」と指摘した。
 さらに社説は、「日米両国にとって、アジア・太平洋地域の安全保障上の懸念は、中国の軍事的な台頭と核・ミサイル開発を進める北朝鮮の動向だ。
 脅威を高めないためには、中国に自制を促しつつ無用な刺激を避け、安全保障体制の要となる日米韓三か国の結束が必要だと、オバマ政権は考えているのだろう。
 米側が指摘するように首相の靖国参拝は、中韓両国に歴史認識をめぐる日本批判の口実をあたえ、「近隣諸国との緊張を悪化させるような行動」(在日米大使館声明)だったことは否定できない。
 オバマ政権は冷え込んだ日韓両国関係改善にも乗り出した。
 日米貿易摩擦の時のような「ガイアツ(外圧)」は心地よいものではないが、安倍政権に関わる人たちが、日米関係が重要であり、米国はかけがえのない友人だと、心の底から思うのなら、その忠告を突っぱねるのではなく、謙虚に受け止めるべきではないか。」と指摘した。
 さらに続けて社説は、「歴史問題は、安倍政権の命取りになるとして、一昨年くれの第二次政権発足後しばらく抑制的な対応だった。しかし、昨年夏の参院選で自民党が勝利し、「一強」支配を確立した後は、タガが緩み始めている。
 首相の靖国参拝に加え、NHKの経営委員に送り込んだ作家の百田尚樹氏は旧日本軍による南京大虐殺はなかった、NHK会長に就いた籾井勝人しは従軍慰安婦はどこの国にもあった、などと発言した。そして衛藤氏の投稿である。
 官房長官はいずれも「個人の問題」として沈静化を図ろうとしたが、問われているのは、安倍首相と政権の歴史認識そのものだ。危機感が政権には足りない。
 これらの言動は、サンフランシスコ講和条約が規定する戦後の国際秩序からの脱却を安倍政権が試みているから・・。そんな疑いの目が注がれているなら、米国も穏やかではいられまい。
 近隣諸国の過度の対日批判や挑発には毅然と対応しなければならないが、先の大戦や植民地支配を反省し、強いた苦痛には心を込めて対応する。
 その真摯な態度が、近隣諸国や米国の日本に対する懸念をとり除き、この地域に平和と安定をもたらす。日本自身が不安定要因になる愚を犯してはならない。」と指摘した。
 最後に社説は、「「同盟」関係はよく、ガーデニング(庭造り)に例えられる。手入れを怠れば、荒れてしまうという意味だ。首相の靖国参拝は、たとえ「親米保守」を自任する政権でも、対応を誤れば日米関係は簡単に揺らぐことを証明した。
 安倍首相や政権の面々は、友人の忠告に耳を傾け、独りよがりの態度を改めるべきだ。それが、近隣諸国との関係改善につながり、日米間のわだかまりを解消する。 四月にはオバマ大統領を真の友人として快く迎えたい。 これは決して米国のためではない。日本自身のためである。」と締めくくった。
 ガイアツは、社説の指摘のように「心地よいものではない」が、安倍政権に関わる人たちの「時代錯誤」「国家主義」は、一日も早く「卒業させて」ほしい。
 戦前の日本を肯定し、憲法を変えて、軍事国家にし、アメリカとも中国とも不仲になり、日本が国際社会から「孤立」するようなことがあっては国民の最大不幸だ。
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by sasakitosio | 2014-02-25 17:30 | 東京新聞を読んで | Trackback