憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

積極的平和主義を疑う

 2月17日付東京新聞社説に、「積極的平和主義を疑う」の大見出しで、「当事者の和平欲求こそ、、、賢者の驕りが愚行を生む、、、専守防衛こそが「本道」」の小見出しで、安倍晋三首相の看板政策「積極的平和主義」が社説に載った。
 今日はこの社説に学ぶことにした。
 社説は、「前略。明石康国連事務次長が暫定統治機構代表に就任し、600人の自衛隊員が参加したカンボジアPKOは、成功した国際貢献と言えるでしょう。民間ボランティアと文民警察官の犠牲を出しましたが、民主選挙が実施され、曲りなりにも和平が到来、20年後の今日、アンコールワットには観光客があふれ、首都プノンペンにはイオンが出展予定、急速な発展途上にあるからです。
 成功の条件は何か。紛争当事者たちの厭戦と内からの和平欲求――です。当時のカンボジアを取材しての実感でした。自衛隊は世界各地のPKOに派遣されていきますが「停戦の合意」が派遣の条件になっている理由が分かります。」と切り出した。
 つづけて社説は、「日本の国際貢献は90年代になって「消極的平和主義」から「能動的平和主義」とも呼ばれるようになりましたが、そこには憲法9条の要請から、戦闘行動には参加しないとの原則が貫かれています。首相は能動的平和主義はなじみがなく自らの政権では積極的平和主義と唱えるようにしたそうですが、集団的自衛権の行使容認の憲法解釈変更や憲法改正を目指していることで、「積極的」平和主義は「能動的」とは明らかに違います。非軍事から軍事的貢献への大転換が意図されているのだと受け取れます。」と指摘した。
 さらに社説は、「首相は施政方針演説で「日本は米国と手を携え世界の平和と安定のために、より一層積極的な役割を果たす」と表明しましたが、9条の歯止めがなくなれば、かつて米国の同盟国の韓国、タイ、フィリピンがベトナム戦争に派兵したように、日本の派兵拒否は難しくなります。それでいいのか。
 米国大使キャロライン・ケネディさんの父親が大統領だった60年代は米国の黄金時代でした。デービッド・ハルバースタムの「ベスト&ブライテスト」は、若き輝ける大統領の下に参集した「最良にして最も聡明」な米国の英知たちが、なぜ残忍で愚劣極まりないベトナム戦争の泥沼に国を引きずり込んでいったかをめぐるニュージャーナリズムの傑作でした。
 ハルバースタムの指摘は「賢者の驕り」でした。能力や軍事力、経済力への過信がベトナムについて学ばない傲慢を生み、判断を誤らないための確固たる道徳的信念も欠いていた、と仮借ない筆致。文官が将軍を統制する道は戦争を起こさないことだと手厳しいものです。
 国防長官だったロバート・マクナマラは95年の回顧録で11項目の失敗を列挙しました。ナショナリズムの過小評価、歴史・文化・政治への無知、近代ハイテク軍備の限界を認識せず、国民に十分説明しなかった。軍事行動は国際社会が支持する多国籍軍と合同で、との原則を守らなかった。ベトナムの愚行は、誤れるイラク戦争でもそのまま、歴史に学ぶことはありませんでした。
 正しいと信じたベトナムの8年間の戦いで、マクママラが認めなければならなかったのは、誰もが人間。そして人間は過ちを免れないという事実でした。20世紀には1億6千万人が戦争で死んだそうです。21世紀をそんな世紀にしては、ならない、とマクナマラは言うのでした。」と教えてくれる。
 最後に社説は、「軍事力や経済力への過信はないのか、積極的平和主義に暴走の恐れはないのか。昨年の暮れに閣議決定された国家安全保障戦略や新防衛大綱には、我が国の防衛の基本方針として「日本国憲法の下、専守防衛に徹し、軍事大国にならないとの基本方針に従い」と書かれています。それこそが国際協調主義に基づく日本の平和主義の本道と考えます。」と結んだ。
 読んで、勉強になった。
 デービット・ハルバースタムの指摘では、「賢者の驕り」が、「最良にして最も聡明」な米国の英知たちが残忍で愚劣極まりないベトナム戦争の泥沼に国を引きずり込んで行った、とのこと。
 国防長官だった、ロバート・マクナマラが95年の回顧録で11項目の失敗を列挙し、なかで、ナショナリズムの過小評価、歴史・文化・政治への無知、近代のハイテク軍備の限界、国民に十分説明しなかったこと、軍事行動は国際社会が支持する多国籍軍と合同で、との原則を守らなかったこと、等であること。
 二人の指摘、反省は、特に勉強になった。
 そして、ベトナムの愚行は誤れるイラク戦争でもそのまま、歴史に学ぶことはなかったとのこと。
 20世紀には1億6千万にんが戦争で死んだそうだとのこと。
 21世紀に運よく生きている、日本人の一人として、残された命はとっくに半分は切ったが、戦争で人が死なないですむ、そのことに少しでも役立つことに「人生」使いたいと思った。
 
 
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by sasakitosio | 2014-02-21 08:04 | 東京新聞を読んで | Trackback