憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

労働力よりスペース

 2月16日付東京新聞朝刊社説横に、「太郎の国際通信」という署名入りの囲み記事がある。筆者は、ジャーナリスト・木村太郎氏だ。今日はこの記事に学ぶことにする。
 筆者は、「本紙でも既報の通り、スイスでは9日(現地時間)国民投票の結果、移民流入を規制することを決めた。
 移民規制というと、ふつうは外国人労働者によって雇用が圧迫されるこを嫌ってのものだが、スイスの失業率は2.8%にすぎない。欧州の面々の多くがふた桁であるのに比べると失業問題はないに等しい。
 国民投票を呼び掛けたスイス国民党は雇用問題も移民規制の理由にあげたが、それよりも移民の流入によって交通渋滞や住宅難、健康保険負担増、境域問題を招くことを重点的に訴えた。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「英国のBBC放送は、この問題に関してスイス南部のマッターホルンの麓にあるテッシュという村の例を紹介した。この村は人口1270人だが、そのうち700人余りは地元の観光業で働く外国人、それもほとんどがポルトガル人だ。
 静かだったスイスの山村はすっかりにぎやかなポルトガル人の村になってしまい、小学校で地元のドイツ語をしゃべるのは1学級13人中3人にすぎないという。
 スイスのドル箱である観光業はこうした外国人労働者に支えられており、スイスが得意とする医療品やIT関連産業なども外国人技術者に頼る比率が高い。しかし、スイス人はそれらを犠牲にしても、移民にストップをかける選択をしたことになる。
 「これはレース(人種)の問題ではなくスペース(空間)の問題だ」 英国の移民の制限を訴えている独立党のファラージ党首は、こう韻を踏んだ談話でスイスの判断を評価した。」と教えてくれる。
 さらに筆者は、「「スペース」というのは、最近人口問題を議論する際によく使われる言葉で、(移民の流入などによって)人口が増えると労働人口を確保できる事よりも、限られた国土の「スペース」で起きる交通問題や環境問題の悪化、さらに国土の生命維持機能への悪影響の方がより深刻だという主張だ。
 スイスはまさに「スペース」を重視してさらなる人口増にストップをかけるわけだが、この議論を逆手にとると人口減少は必ずしも悲観的なことではないということになる。」とも教えてくれる。
 最後に筆者は、「英国の科学雑誌ニュー・サイエンスの電子版は、今年はじめ「日本の老齢化は良いニュースと言える」という記事を掲載した。日本では今後の人口減少の結果、居住スペースや人口一人当たりの耕地面積が拡大し、ひいては生活水準の向上につながるというのだ
 日本は今後50年間で人口の約三分の一を失うといわれ、労働力の確保が難しくなるので積極的に外国人労働者の導入をはかるべきとだという議論がある。しかし、それに伴う「スペース」の問題をさけて通るわけにはいかないだろう。
 スイスが示した「労働力よりスペース」という選択は、これからの日本のあり方に大いに示唆するものがあるように思う。」と結んだ。
 スイスで国民投票で、移民流入を規制することが決まった。
 このことで、スイスでは、平和の問題でなくても「国民投票」が機能していることを知った。 
 また、移民流入の規制は、外国人労働に支えられている観光業に悪い影響が出るとのこと、を知った。
 もう一つは、国民の雇用問題も移民規制の理由にあげたが、それよりも交通渋滞や住宅難・健康保険負担増・教育問題を招くことが重点的に訴えられたこと、を知った。
 日本では憲法改正のための国民投票法が、改憲論者の主導で進められているが、国民投票は、原発問題、TPP,沖縄の基地等を、国民投票にかけることが可能だということだ。
 また、移民流入の規制が、外国人の労働より、スペース(自然的、歴史的、文化的、宗教的、習慣的等等)の問題で、成立した、しかも国民投票で。
 これからの、日本の針路を決めるときの、ヒントになりそうな、記事であった。
 
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by sasakitosio | 2014-02-20 07:48 | 東京新聞を読んで | Trackback