憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

治安維持法 怪物になった歴史

 2月12付朝日新聞社説下に、「記者有論」という署名入りの囲み記事がある。筆者は、オピニオン編集部・駒野剛氏だ。
 今日はこの記事に学ぶことにした。
 筆者は、「「治安維持法は、広範な拡大解釈の余地を残す悪法だったが、特定秘密保護法は極めて明確で、二重三重に拡大解釈の乱用を縛ってある」
 特定秘密保護法の施行に向け、秘密指定の基準の妥当性を点検する「情報保全諮問会議」の座長、渡辺恒雄・読売グループ本社会長は1月17日の初会合で、治安維持法との違いを指摘した。
 国体の変革や私有財産制度の否認を目的とした組織や宣伝活動を取り締まった治安維持法と、特定秘密法に違いがあるのは当然だ。ただ、両社に共通するのは、「自由」を縛る側面があり、違反したものに刑事罰を科すことだ。
 渡辺座長は、治安維持法の復活になぞらえる見方を否定するが、その歴史を見ると、小さく生まれた怪物が、だんだん大きくなり、手がつけられなくなったことが分かる。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「治安維持法を生んだのは、軍部でも右翼政治家でもない。1924(大正13)年、政権を握った憲政会など護憲3派による加藤高明内閣だった。加藤内閣は普通選挙法を成立させた大正デモクラシーの申し子のような政権だ。
 それにもかかわらず、治安維持法をつくったのは、ソ連との国交樹立で日本への共産主義思想の流入をおそれたうえ、天皇の諮問機関、枢密院が普選法を懸念しており、これを懐柔するためだったという。
 翌25年に公布された際、違反者への最高刑は「10年以下ノ懲役又は禁錮」だった。しかし、3年後、死刑が科せられように厳罰化された。その法改正も、国会が審議して決めるのではなく、天皇の緊急勅令で押し通した。
 官僚による拡大解釈も横行した。37~38年に400人余りが検挙された人民戦線事件では、もともと合法運動とされた活動が、一部の「反ファシズム」の主張をもとに「国体変革」を目指している運動とみなされた。」と教えてくれる。
 最後に筆者は、「治安維持法が国会で成立する2か月前、東京朝日新聞は「護憲内閣の自殺、治安維持法は許すべからず」との社説を載せ、「人権蹂躙言論抑圧の結果となり、国民の思想生活は警察取締の対象となり、集会結社の自由無きに至る」と警鐘を鳴らした。
 しかし、怪物の誕生を許したことで、新聞など言論機関は自由を失い、国家に異議申し立てをしなくなっていき、無謀な戦争に突き進むことに結果として加担した。
 今、言論は屈するか抗うか大きな岐路にある。二度と同じ轍を踏んではならない。」と結んだ。
 警鐘鳴らしたのに、なぜ怪物の誕生を許したのか?その検証をぜひ知りたく思った。
 小さく生まれた怪物が、何故に大きく成長したのか?この成長過程もぜひ教えてほしいと思った。
 成長過程が国民の広く知るところとなれば、怪獣退治に大いに役立つだろうから。
 天皇の諮問機関の枢密院が、普通選挙法を懸念していたとの話は、住民投票条例制定の要請が、首長や議会の反対でなかなか実現しない国民主権国家の今の現状を、理解するうえで参考になった。どんな小さな権力でも、権力をひとたび持った「人」はそれがいささかでも失われることに「全力で、全体で」抵抗するものだということか?
 また、「今、言論は屈するか抗うかの大きな岐路にある。」との危機感は共感できるが、マスコミ全体に危機感が薄いような気がする。とくに、大マスコミは甘く見ているような気がしてならない。新聞記事やテレビニュースを見聞きする限り、大マスコミの記者の皆さんに、危機感が薄いような気がしてならない。
 ともかく、「特定秘密保護法」という二匹目の怪物を、どうやって安楽死させるかが問題だ。
 まずは、国民をして、特定秘密保護法に「賛成した国会議員」で「任期中、廃案に動かなかった国会議員は、民主主義の破壊者」として、次の国政選挙では、みな落選させる。そういう、キャンぺーンを、マスコミが挙げて、次の選挙まで継続できれかどうか?
 闘う期間として、怪物を安楽死させる期間としては、つぎの国政選挙までの三年間は、十分過ぎる時間ではないか?
 これは、無いものねだりだろうか?
 
[PR]
トラックバックURL : http://sasakitosi.exblog.jp/tb/20358595
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
by sasakitosio | 2014-02-15 10:13 | 朝日新聞を読んで | Trackback