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by sasakitosio

民営化と現場の荒廃

 2月6日付東京新聞朝刊27面に、「本音のコラム」という署名入りの囲み記事がある。今日の筆者は法政大教授・竹田茂夫氏だ。
 今日はこの記事に学ぶことにした。
 筆者は、「2011に起きた特急のトンネル内炎上事故以降、この3年ほどでJR北海道の事故や不祥事が急増している。組織再編・監査強化・違反の厳罰化などの企業統治論の紋切型処方箋では解決できないどころか、逆に問題は深刻化するはずだ。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「一連の事故は他のJR各社にも共通する深い病巣の兆候であり、競争圧力による人員削減・安全軽視等からいずれは起きるかもと言われていた。05年の福知山事故(JR西日本)も同根で、広大な寒冷地で古い気動車を酷使するといったJR北海道の特殊要因だけを強調すべきでない。
 内部告発が全くないのは異常だという指摘があるが、同社の荒廃した職場を象徴する。職場統治とは本来、カンやコツをも含む生きた技術を共有して、経営側にたいして現場の自律性を確保すべきものだ。労組の役割もここにある。だが、現実には保線作業を下請け・孫請けに任せて社員はパソコンを入力するだけ。本社・出先社員・下請けの上下関係から情報共有など不可能だ。担当役員が現場について驚くほど無知なことは記者会見でたびたび露呈した。」と指摘した。
 最後に筆者は、「極端な国鉄民営化を図った英国では、大事故を立て続けに起こしたあげく、事実上の一部国有化を余儀なくされた。公共輸送とは商品なのか、もう一度考えるべきだ。」と結んだ。
 読んで、いくつか考えた。
 公共輸送が、商品であってはならない。労働も商品であってはならない。いずれも、人間の暮らし、命がかかっているからである。
 働く人たちが、社会を動かし、税金を払って社会を動かし、社会に動かされている。働く意欲と能力がある人たちに、仕事を与え、生きがいを与えるのは、政治の目標である。労働者が切り捨てられて、会社が利益が上がって、何の意味があるのか。配当を増やす前に、社員を大事にする、そんな会社が、いい会社だ評価される社会にならなければならない。今は、なぜか、逆になっている。
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by sasakitosio | 2014-02-10 14:49 | 東京新聞を読んで | Trackback