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by sasakitosio

NHK会長発言 公共放送の信頼損ねた

 1月28日付東京新聞社説に、「NHK会長発言 公共放送の信頼損ねた」の見出しで、NHK会長・籾井勝人氏の発言が記事になった。
 今日はこの記事に学ぶことした。
 社説は、「そもそも適任だったのだろうか。NHK新会長、籾井勝人氏である。経済界からの就任だが、放送の役割を深く理解しているとは言い難い。公共放送の信頼を損ねたのなら、退場願うしかあるまい。」と切り出した。
 つづけて社説は、「籾井氏は、NKKが従うべき放送法第一条の「目的」に掲げられた「不偏不党」の意味を取り違えてはいないか。例えば、昨年暮れの臨時国会で与党が強行可決した特定秘密保護法である。
 籾井氏は記者会見で「一応(国会を)通っちゃったんで、言ってもしょうがない。政府が必要だというのだから、様子を見るしかない。昔のようになるとは考えにくい」と述べた。
 同法は、防衛・外交など特段の秘匿が必要とされる「特定秘密」を洩らした公務員らを処罰に処す内容だが、法律の乱用や人権侵害の可能性が懸念されている。
 にもかかわらず「昔の(治安維持法の)ようになるとは考えにくい」と言い張るのは、一方的な見解の押し付けにほかならない。
 秘密保護法を推進した安倍晋三首相側への明らかなすり寄りで、もはや不偏不党とはいえない。
 首相の靖国神社参拝も同様だ。
 籾井氏は「昔の人は「死んで靖国に帰る」と言って心を慰めた。千鳥ヶ淵(戦没者墓苑)ではだめだという人が大勢いる」と述べた。
 賛否が分かれても、時の政権の主張に唯々諾々と従うことを、不偏不党と考えているのだろうか。
 さらに、籾井氏は「従軍慰安婦は今はモラルでは悪いが、現実としてあった。戦争地域ではどこでもあったこと」とも語った。
 女性の人権を著しく蹂躙した従軍慰安婦の存在を、戦争中という理由で肯定的にとらえるのは、公共放送のトップとしての見識が疑われても仕方があるまい。「個人の発言」では済まされない。」と、厳しく指摘した。
 最後に社説は、「心配なのは、籾井氏の会長や安倍内閣寄りの委員が加わった経営委員会の考え方を忖度し、制作現場が委縮したり迎合したりして、放送内容が政権寄りに改変されることだ。
 NHKは視聴者の受信料と信頼で成り立つ、民主主義国家たる日本の公共放送だ。どこかの専制国家の国営放送のように、権力側の言い分を押し付けるのなら存在意義はない。
 良識あるNHKの職員には奮起を促したい。放送法第一条「目的」の三項にはこうある。「放送に携わる者の職責を明らかにすることによって、放送が健全な民主主義の発達に資するようにすること。」」と締めくくった。
 社説の主張・指摘の通りだと思った。 
 籾井氏が、財界の中で公器である「NHKの会長」にふさわしいとして選任されたわけだが、財界で名を成した人は会社に利益をもたらし続けたことだろうが、国民全体に奉仕したわけではない。
 だから、人選に無理があったのではないか?
 社説が心配しているように、会長や経営委員会の考え方を忖度し、制作現場が委縮や迎合したりして、放送内容が「不偏不党」に欠けるよう恐れが十分ある。ここで、思い出すのは、ハンナ・アーレントの「悪の凡庸さ」という言葉だ。
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by sasakitosio | 2014-01-31 08:03 | 東京新聞を読んで | Trackback