憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

時計が逆に回った

 1月19日付東京新聞朝刊1面に、「秘密保護法 言わねばならないこと」という署名入りの囲み記事がある。今日の筆者は、映画監督小栗康平氏だ。
 今日はこの記事に学ぶことにした。
 筆者は、「権力は独走するから、行政、司法、立法の三権が分立しないといけない。それは小学生の時に習った基本中の基本。三権分立が機能するには言葉で確かめ合えるのが前提で、特定秘密保護法で情報を封じるのはその前提を無きものにすることだ。
 いったい何世紀を生きているのか。時計が逆に回っている。戦争の20世紀を生きて、新しい世紀に10年以上も入っているのに秘密の保持とは・・・。強権発動であり、明らかな憲法否定だ。」と切り出すた。
 続けて筆者は、「尖閣諸島や環太平洋協定(TPP)もそうだが安倍政権は差し迫っている問題をどうするかと、いかにも「ノン」と言いにくい個別事案を突き付けてくる。
 中国との問題も、何千年の歴史や交流があり、大局から考えねばならないが、それを意図的にネグり(無視し)、動かしやすいパーツに置き換える。経済の数値をいじるのと手法は同じだ。数字だけに価値を置けば人間は阻害されて孤立し、不安がはびこる。ナショナリズムはその不安を背景に台頭するものだ。」と指摘した。
 さらに筆者は、「こうなってしまったのは素手で土に触れるような生活感が薄れているから。嫌なものは嫌だ、と体が反応しなくなっている。わたしたちが正体をなくしている。
 栃木の田舎に住んでいるが、農家は高齢化し、専業も少ない。でも、勤めに出ている人も戻り、みんなで5月の連休に田植えをする。数値至上主義が極まれば、こうした地域社会は崩れる。」と指摘した。
最後に筆者は、「映画監督として秘密保護法をどう考えるか。マスコミによく質問されるが、監督とか表現者とか個別の話ではない。問題の本質を見つめなければならない。」と、締めくくった。
 筆者の、「三権分立が機能するには言葉で確かめ合えるのが前提で、特定秘密保護法で情報を封じるのはその前提を無きものにすることだ。」・「数字だけに価値を置けば人間は阻害されて孤立し、不安がはびこる。ナショナリズムはその不安を背景にだいとうするものだ。」・「監督とか表現者とか個別の話ではない。問題の本質を見つめなければならない。」との指摘は、現実の社会の状況の中で、秘密保護法をどう理解し、なぜ阻止しなければならないのか、その理解に役に立ったような気がする。
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by sasakitosio | 2014-01-20 07:53 | 東京新聞を読んで | Trackback