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by sasakitosio

日本と中国 不毛な応酬の悪循環

  1月10日付朝日新聞社説に、「日本と中国 不毛な応酬の悪循環」という見出しで、日中関係の記事が載った。  今日はこの社説に学ぶことにした。
 社説は、「日本と中国の関係が悪化の一途をたどっている。両国の政治指導者たちの言動には依然、無益な摩擦を少しでもなくそうとする模索がうかがえない。
 歴史の禍根やナショナリズムを背負う政府同士が角突き合わせて身動きできないときは、せめて民間交流で対話の芽を探るのが歴史の教える知恵だ。
 だが中国政府は、そんな交流の扉さえ閉ざす動きに出た。今月、中学生、大学生、そしてメディアの若手記者たちが来日するはずの催しが延期された。
 理由は明示されていないが、安倍首相による靖国神社参拝が影響したのは間違いない。」と切り出した。
 つづけて社説は、「中韓だけでなく、米国の懸念も振り切って首相が強行した独善的な行動を機に、中国も問題をこじらせる悪循環が続いている。嘆かわしい事態である。
 日中の非難合戦は、国際舞台に広がっている。
 国連本部では、中国の大使が首相の参拝を「国連憲章への侮辱だ」と記者会見で述べ、日本側も反論の談話を出した。
 英国の新聞紙上では、双方の大使が互いに相手国を、人気小説ハリー・ポッターの悪役魔法使いになぞらえて論争した。
 こんな日中間の子供じみた応酬に、国際社会はどんなまなざしを向けているのだろうか。 
 かたや中国の軍事的拡張主義。かたや国際常識から外れた首相の歴史認識。米欧の主要紙の論調は、どちらも憂いつつ、日中の摩擦が東アジアの深刻な波乱要因になっていると強い警戒感を示している。」と指摘した。
 最後に社説は、「政治指導者の無責任な行動に振り回されているのは、少しでも円滑な経済・文化交流を望む財界と国民である。
 それだけに交流のキャンセルは惜しまれる。
 靖国参拝をめぐり日本国内では支持と反対の両意見がある。官製報道しか接することのない中国の一般市民には、日本の多様な言論状況が必ずしも十分に伝わっていない。
 若い世代の中国人が日本社会の空気を肌で感じる意義は小さくなかったはずだ。交流を止めた中国政府には再考を強く求めたい。
 一方の安倍総理にもいまだに、国際社会での波紋を十分に読みとっていないようだ。靖国参拝について「誰かが批判するからそうしない、ということ自体が間違っている」と、こちらも反論に腐心している。
 中国に国際的な対日キャンペーンを強める口実を自ら与えておきながら、批判の応酬も率先してするようでは、指導者としての見識に欠けるというしかない。」と締めくくった。
 確かに、社説の主張のように、中国には交流を止めたことに再考を求めたいし、安倍首相にも、「誰かが批判したら」それは「何故?どれくらい深く・重いのか?」を考えられる、思慮をお願いしたい。
 とくに、今年は第一次世界大戦から100年目。東大名誉教授・佐々木毅氏が他紙で書かれた「論文」を読んで、日中の「力の過剰」が、コントロール不能にならないように、指導者たる者、それを選んだ国民たる者、心を新たにしたい。
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by sasakitosio | 2014-01-15 07:54 | 朝日新聞を読んで | Trackback