いつの時代に戻す気か
2013年 12月 27日
奈良岡さんは、「代表を務める劇団民芸として11月に、映画人の一人として12月に特定秘密保護法への反対の意思表示をしました。今後も反対していきます。」と切り出されました。
つづけて奈良岡さんは、「政府は国民のために特定秘密法が必要と言っていますね。でも、本当にそうならば国民が理解できるように説明すべきです。反対の声がどんどん増えて半数以上になっているわけでしょう。 それなのに有無を言わせず通すという姑息な手段をとるのは、政治家の風上ににも置けません。これでは、民主主義とは言えませんね。」と、怒りの指摘だ。
さらに奈良岡さんは、「私は10代のほとんどは軍国主義の中で育てられました。爆撃を受けて多くの友人を亡くしました。治安維持法で特高に身柄を持っていかれ、死んだ親類がいます。病院で亡くなる直前に会った姿が忘れられません。
特定秘密法で最初に頭をよぎったのは特高警察でした。いま、文化人の端くれにいますが、劇場でしゃべったせりふで警官が「中止」と言うようになったら、やりたい芝居もできないじゃないですか。」と、戦前の体験から、秘密保護法の怖さを、語っている。
最後に奈良岡さんは、「戦争を放棄した9条を持つ日本国憲法をゆがめ、トータルなものとして軍事国家にむかっている気配を感じます。戦時中の生々しいことはできれば話したくなかったのです。
しかし、70歳を過ぎてからは、体験を語り継ごうと劇団の若い人たちに伝えています。
「日本を取り戻す」といって、どの時代の日本を取り戻す気なのでしょうか。」と結んだ。
本当に、自民党・公明党・政府に、何の反省もない現状は、「選挙で誕生した権力者」の異常を感じます。ここは、東京都知事選を、政府与党の「異常」を正常になおす「機会」にしたいものだ。
私も、微力ながら、「脱原発・秘密保護法廃止」の候補者の支援をしようと思っています。上野まで30分ですから。