憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

専門的知識を持つ行政機関、神か?仏か?無謬か?

 12月20日付朝日新聞朝刊17面に、オピニオン「今こそ政治を話そう、秘密保護法」という記事がある。登場人物は、質問する「高橋純子氏」と、回答する「長谷部泰男東大教授」だ。
 これで三回目の、学習だ。
――「しかしこの法律では、そもそも何が「特例秘密」に当たるかが全くわからず、秘密の範囲が際限なく広がる危険性があります。」との高橋氏の質問。
「何を秘密とすべきかは時代や国際環境によって変化します。事前に隅々まで確定させられないのは私たちが生きるこの世界がそうゆう風にできているからで、具体的な事例ごとに、専門知識を持つ各行政機関が判断し、指定したり解除したりするしかありません。」と長谷部教授は回答。
 「今回の仕組みは、特別に保護すべき情報を金庫の中に厳重にしまって、権限のある人だけが見られるようにするというものです。何でもかんでも金庫に入れてしまうと政府の仕事がやりにくくて仕方がない。常識的に考えて、秘密の範囲が際限なく広がることはありません」とも。長谷部教授は回答。
<「何を秘密とすべきかは時代や国際環境によって変化します。」と回答。一般論としては、自然現象としては、時代や国際環境によって、事柄の「秘匿」の意味に変化があるのは理解できる。
 が、しかし問題は、事柄の「秘匿」の意味が、為政者によって判断されるところにある。人間は間違いや・勘違いをする「動物」です。権力を持たせれば、乱用したがる。為政者だって、役人だって、全てが清廉潔白でないことは、古今の歴史が証明しているのだはないか。だから、為政者だけが「秘匿すべき秘密」を定め、解除する権限を持つことは、猫に魚の監視役をさせると同じことではないか。
「具体的事例ごとに、専門知識をもつ行政機関が判断し、指定したり解除したりするしかありません」とも回答。
 問題は、「専門的知識を持つ行政機関」と言えども、神仏でない、私益や省益からは完全には離脱できるはずがない。必ず、間違い・勘違いがある、その時に「自由を奪われ」「財産をうばわれ」「信用を奪われ」「生活を奪われ」「人生を奪われ」る、被支配者の苦労をかんがえれば、「専門的知識をもつ行政機関」に、全権委任するわけにはいかない。
 「何でもかんでも金庫に入れてしまうと政府の仕事がやりにくくて仕方がない。」との回答。
 この考え方に対しても、「何でもかんでも金庫に入れることができる」との前提だ。そうしないことは、政府の仕事がやりにくいからと長谷部教授は、言われる。
 それは違うのではないか?なんでもかんでも秘密にして、寄らば切るぞの「妖刀秘密丸」は、存在するだけで、被支配者への威嚇の仕事をするわけですから、秘密の範囲を拡大しても、政府の仕事がやりにくいことは考えられないのではないか?
 ですから、長谷部教授の「常識的に考えて、秘密の範囲が際限なく広がることはありません」と言われることは、被支配者の常識からは理解できない。
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by sasakitosio | 2013-12-25 13:32 | 朝日新聞を読んで | Trackback