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憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

政治を話そう 秘密法とどう向き合う オピニオン

 12月20日付朝日新聞朝刊17面に、「政治を話そう 秘密法とどう向き合う オピニオン」という欄がある。今日の登場人物は、質問の「高橋純子氏」と、回答の「長谷部恭男東大教授」だ。
「 政権を選んだ私たち「廃止」だけでは勝負にならない」・「萎縮をあおらず内側に踏み込んで情報出る仕組みを」の見出しを見て、おやっと思った。 今日は、この記事を学習すことにした。
 ――「もしかして、「御用学者」と呼ばれていませんか。」
 と、まさにけんか腰の、高橋氏の突っ込み。
 「何のことでしょうか」と、長谷部教授。
 <「御用学者」という言葉の毒矢は、良心に痛み感じている「人」にしか効かないのではないか?ですから、もともと、居直っている「人」や他人の意見を聞く耳を持たない「人」には、効がないのではないか?>
――「国会で特定秘密法に賛成の意見陳述をしたことが、この法律に反対してきた人たちに衝撃を持って受け止められています。」との高橋氏の驚きにの質問に。
 「特定秘密法が必要だと考えるから意見を述べた。それだけです。安倍政権のためではありませんし、自民党の推薦だということは、審議が始まる15分前に初めて知りました」との、長谷部教授の回答。
 <安倍政権のためだと言われること、は気になるらしい。また参考意見を国会で述べるのに、推薦政党を審議の始まる15分前に知ったというが、国会の審議というものは、そんな、場当たり的なんだろうか?>
 ――「特定秘密法が必要だと考える最大の理由はなんですか。」という高橋氏の率直な問い。
 「国を守るための法律だからです。国を守るとは、憲法を守ることです。単に物理的に領土を守るとか、国民の生命と財産を守ることではありません。中国や北朝鮮と同じ政治体制でいいなら、国を守る必要はない。しかし、憲法の定める自由で民主的な統治の基本秩序を守り、現在の政治体制を守るためには、特定秘密法をつくり、特別な保護に値する秘密が外に漏れないようにしなければなりません」と長谷部教授は回答。
「国を守るためと称して安倍政権が視野に入れている、集団的自衛権の行使容認は大反対です。憲法改正についても、96条の憲法改正要件の緩和を含めて大反対です。ただそれと、特定秘密法は別です」とも、長谷部教授は回答。
<「国を守ることは、「憲法を守ることです。」」ここは共鳴します。
 ただ、秘密保護法で、国民の基本的人権が「侵害」されることは自明なのになぜか?
「(国を守るということは)「単に物理的に領土を守るとか、国民の生命と財産を守ることではありません。」ここは全く理解できない。
 領土や国民の命・財産を、守ることが、国を守る「絶対の目的」でなければ、ならないと思う。そうでないから、長谷部教授は、秘密保護法で危惧されている、国民の基本的人権が踏みにじられても、何の痛痒も感じないのかもしれない?
 「中国や北朝鮮と同じ政治体制でいいなら、国を守る必要がない」
 この長谷部教授の発言の意味が分からない。特定秘密保護法が施行されると、中国や北朝鮮や戦前の日本の社会が、再現されると多くの人が心配している被支配者の「民意」を、全く理解していないのではないか?
 「憲法の定める自由で民主的な統治の基本秩序を守り」との長谷部教授の発言は共鳴するが、特定秘密保護法の施行が、自由と民主的な統治の基本秩序を「破壊」すると、多くの人が心配している被支配者の「民意」を全く理解していないのではないか?
 「現在の政治体制を守るために」の長谷部教授の主張される、「現在の政治体制」の具体的内容をぜひとも知りたい。戦後の憲法改正の時、政府がこだわった「国体の護持」と、どこか似ているような気がしてならないからだ。
「特別な保護に値する秘密」の長谷部教授の考えを、具体的に知りたいものだ。秘密が秘密のために、秘密指定の無限拡大を、多くの人が心配しているわけですから。
 「国を守るためと称して、安倍政権が視野に入れている集団的自衛権の行使には大反対です。憲法改正についても、96条の憲法改正要件の緩和をふくめて大反対です。ただそれと、特定秘密法は別です。」との長谷部教授の意見は理解できない。
 長谷部教授は、特定秘密保護法が施行されても、集団的自衛権の行使の阻止や、憲法改正の阻止ができると思っておられるのかもしれない。多くの人が、特定秘密保護法の施行によって、極めて困難になると心配している被支配者の「民意」を理解されていない。
 それは、きっと、長谷部教授が、支配者のポジションにおられるからかもしれない。
 ―全体のボリュームが多いので、この記事についての学び・学習は、数回に分けてすることにした。―
 今回の最後に、「取材を終えて」をよんで、「「ゼロか100しかないですか」。長谷部さんに問いかえされた。敗北感にさいなまれ、、、(以下略)」を見て、考えた。長谷部教授に高橋さんはのっけから「勝つ」つもりでいたのだろうか?もともと、勝つ必要はないのではないか?今回の膨大なインタビューを読ませていただいて、東大教授長谷部恭男氏の考え方の理解に、ものすごく役に立った。このインタビュー記事で、長谷部泰男東大教授の「姿勢・位置・考え方」の理解を深めることができた。挑発的な高橋氏の問いが、長谷部教授の本音を、余すところなく、引き出すのに効果的だったのではないでしょうか?
 この教授の下で薫陶を受けた「役人」の考え方が分かるような気がしました。しかし、理解はすれども、被支配者の一員の私は、賛成は致しませんが?
by sasakitosio | 2013-12-21 11:33 | 朝日新聞を読んで | Trackback