憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

弱さにつけ込む恐怖

 12月16日東京新聞朝刊1面に、「秘密保護法 言わねばならないこと」という、欄がある。今日の登場人物は、劇作家・平田オリザ氏だ。
 平田氏は、「人間というのは弱い生き物であり、特定秘密保護法はその弱さにつけ込む。
 官僚にも志の高い人はいる。国民のために政府の秘密を暴こうと思うこともあるだろう。でも彼らに家族も友人もいる。懲役10年が頭にちらつけば、周りへの迷惑をおそれて行動が鈍ってしまう。
周囲の雰囲気にも流される。官僚に無言の圧力をかけるのが怖い。」と切り出した。
 つづけて平田氏は、「この法律は市民を監視する公安警察の権力を拡大するつくりになっている。私は軍事独裁政権時代の韓国に留学したとき、デモ隊の横を歩いただけで、警官に呼び止められ、有無を言わせず身分証明書を要求された。恐怖を肌で感じた。日本もそうなっていくのではないか。」と、心配している。
 さらに平田氏は、「即座に生活に影響は出なくても、無言の圧力によって、気づかないうちにゆっくりと物が言いににくくなっていく。 
 われわれ表現者が最初に苦しくなる。表現のための下調べにさえ応じてもらえなくなったり、自ら規制をかけてしまったりするかもしれない。
 社会がどうなるか先読みし、人々に分かりやすく示すのが表現者だ。主催する劇団では毎年この時期、サンタの存在や仕事を面白おかしく議論する劇を講演している。秘密保護法の要素を入れることも考えている。例えば、サンタがプレゼントを配るため(特定秘密を知る)政府高官の家に入るのは罪か。権力の問題を命懸けでちゃかすのが使命だ。」と、本気だ。
 最後に平田氏は、「安倍晋三首相は記者会見で「時間をとって説明すべきだった。」と反省したが、だったらちゃんと国会で審議すべきだった。今からでも世論の力で廃止させる可能性は十分ある。」と締めくくった。
 劇作家が、作家のセンスで、秘密保護法の「真実の危険」を、演劇を通して「国民」に問いかける。「憲法や刑法の学者」さん以外のプロが、専門職の問題意識で、国民に「身の回りの話題」で、呼びかける。これが社会の隅々に行き渡れば、秘密保護法が施行されても、「強力な毒消し」になるだろう。
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by sasakitosio | 2013-12-20 07:39 | 東京新聞を読んで | Trackback