憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

ネット時代 誰もが対象

 12月10日付東京新聞朝刊28面・29面にわたって、こちら特報部に、「政権の強力な武器、言論弾圧強まった戦前」の横一段大見出しで、「秘密保護法の恐ろしさ、「茶色の朝」迎えないために、治安維持法は数十万人逮捕、次第に自由奪われた国民、「ネット時代誰もが対象」」のみだしが、紙面を躍った。恐ろしい。    今日は、この記事で勉強することにした。
 記事は、「特定秘密保護法が成立し、安倍晋三首相は「嵐は去った」といった。しかし、政権による「嵐」がこれから起きるかもしれない。戦前治安維持法は二度改悪され、国民の発言を封じ込めた。出版法、新聞紙法、軍機保護法、国防法など、他にもさまざまな法がつくられ、言論は統制された。同じ過ちは絶対に繰り返せない。」と切り出した。 
 記事は、「治安維持法の原形は1922年に政府が提案した「過激社会運動取締法」だ。議会は政府が同法を濫用することを懸念し、成立を許さなかった。しかし、25年、25歳以上の男子に投票権を認める普通選挙法とセットの形で、治安維持法を成立させる。荻野氏(小樽商科大学教授)によると、「共産主義の取り締まりに限定する」と政府が約束したことで、議会が納得したという。安倍政権も秘密保護法で、秘密の範囲を拡大させないことを約束している。
 戦前、政府は約束を守らなかった。治安維持法は二度改正された。成立の三年後に最高刑が死刑にとなり、日米が開戦した41年の改定では、取締り範囲が広がって結社の「準備行為」と当局がみなすだけで検挙が可能となった。結局対象は共産主義者からジャーナリスト、宗教家に広がり、最終的に全国民に拡大した。
 治安維持法の犠牲者の遺族らでつくる「治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟」によると、終戦までの約20年間に約75000人が送検され、約5700人が起訴された。逮捕は十数万人に上り、虐待や病死で1600人余が獄死したとされる。」と教えてくれる。
 さらに、記事は、「1889年に公布された大日本帝国憲法は、国民の言論の自由をうたっていたが、「法律の範囲内」という条件が付いていた。憲法制定以前に、69年に出版条例、75年に新聞紙条例がつくられており、治安や風俗を乱す言論は禁じられていた。
 当時の規制の狙いは何だったのか。中京大の浅岡邦雄教授は(出版史)は「自由民権運動が盛り上がった時期で、政府批判を抑える意図があった」と指摘する。
 言論弾圧が色濃く出たのは、1909年公布の新聞紙法だった。 日清・日露戦争に勝利し、産業が発展する一方、生活条件の改善を訴える労働者による社会運動が活発化していた。政府は国家体制を揺るがしかねない社会主義思想を警戒した。
 <中略>
 戦前は言論統制が強化されるされるばかりで、25年の治安維持法につながる。」とも教えてくれる。
 最後に記事ば、「国民の自由がじわじわと奪われていく状況は、フランスとブルガリア国籍を持つフランク・パブロフ氏のベストセラー「茶色の朝」の寓話に似ている。
 毛が茶色以外の犬猫を飼うことを禁じた法律ができ、主人公はペットを処分する。法を批判した新聞は廃刊になった。茶色が支配する世になるが、主人公は「ごたごたはごめんだから、おとなしく」して茶色の猫を飼い始める。しかし、法は拡大解釈されて以前に茶色以外の猫を飼っていた人も「国家反逆罪」なり、主人公はある朝、ドアをたたかれて・・・。
 茶色はナチスが当初、制服に使った茶色にちなむ。主人公は「嫌だというべきだったんだ。抵抗すべきだったんだ。」と悔やむが遅すぎた。
 先の浅岡教授は警鐘を鳴らす。「秘密保護法ができたのは背景の一つに、少なくない国民が「自分は関係ない、大丈夫」と思っていた点がある。言論統制がいつのまにか国民の生活を脅かすことは歴史が証明している。今は誰でもネットで情報発信できる。逆に言えばだれもが弾圧を受けかねない」」と、教えてくれた。
 この記事を読んで、想像力が刺激された。
 為政者側は、いつも被支配者よりも、先を見ていることが分かる。
 為政者の支配の継続を妨げそうに「予見されるもの」を、先に規制してきた。逆に、規制の枠組みをみれれば、見る目さえあれば、為政者が今何を「恐れているか」が、分かるのではないか?。
 今為政者が、一番恐れているのは、国民をだましてきた「秘密」が、ネット時代の到来で、「素早く、しかも大量に、広範囲に」ばらまかれることによって、為政者の砂上の楼閣の「地位」が一瞬にして夢のごとく崩壊することでは、ないか?
 だから、記事で指摘した「ネット時代 誰もが対象」は、秘密保護法の標的をぴったり言い当てているような気がした。
  
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by sasakitosio | 2013-12-12 17:29 | 東京新聞を読んで | Trackback