憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

秘密保護法案 あの頃の自民なら

 11月17日付朝日新聞2面に、「日曜に想う」という署名入りの囲み記事がある。筆者は、特別編集委員・星浩氏だ。
 今日はこの記事に学ぶことにした。
 筆者は、「1985年12月。海外に秘密を洩らした場合、最高刑を死刑とする国家秘密法(スパイ防止法)案が、衆院内閣委員会に付託されていた。自民党議員が提案した。今の秘密保護法の原型と言える法案だ。 
 政治記者になりたての私は、与野党の折衝を取材していた。ある日の昼、協議を終えた自民党議員が「廃案にしたよ」と話す。驚いた私は、野党議員にも確認して、夢中で原稿を書いた。夕刊の締め切りに、ぎりぎり間に合った原稿は1面に載った。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「その自民党議員は宮下創平氏(衆院長野3区=当時)。新聞記者の駆け出しが長野だった私は、以前から顔見知りだったので、話しかけてくれたのかもしれない。その宮下氏が10月7日死去、85歳だった。 <中略>
 生前、話を聞いて印象に残っていることがある。まず、「私の原点は平和主義だ。戦争の悲惨さを知っているからね」と繰り返していた。高校では「平和国家をつくるには外国語や経済学を学ばなくては」と決意し、必死に勉強したが、陸軍士官学校にいたことがとがめられ、一時、登校禁止を言い渡された。「悔しかった。戦争はこんな理不尽なことも引き起こすのだと痛感した」という。
 官僚の経験を踏まえて「役人は大臣の目をすり抜けるのが得意だ。政治家はよほど目を光らせていないといけない」とも語った。スパイ防止法案については「秘密の範囲が曖昧で、筋が悪かった」と振り返っていた。まさに、秘密保護法案に通じる点だ。」と教えてくれる。
 さらに続けて筆者は、「諸外国と防衛機密を共有する中で、秘密を保護する仕組みは必要だろう。その場合でも「情報は国民共有財産で、いずれは公開するのが大原則」という基本を忘れてはならない。恣意的な秘密指定をさせない枠組みが大事だ。
 例えば、国のカネの使い方に対しては曲がりなりにも会計検査院がチェックし、悪質なケースは公表している。
 情報の扱いについても、強力な権限を持つ機関が秘密指定の内容に踏み込んで点検できる態勢が不可欠だ。それらの点で、この秘密保護法案は問題が多すぎる。廃案にして出直すべきだ。」と断定した。
そのうえで筆者は、「宮下氏と同世代の故・梶山清六氏や野中広務氏、少し年下の加藤絋一氏や河野洋平氏のような面々が自民党で活躍していたら、こんな法案が提出されることはなかったのではないか。
 秘密保護の法案を作るにしても、歯止めをめぐって侃々諤々の議論が党内で巻き起こっていたに違いない。この法案は政権政党としての自民党の劣化を映し出している。」と嘆いている。
 「自民党の劣化」と筆者は指摘した。その通りだ。
ただ、「自民党の劣化」は、「野党の劣化」に支えられ、主権者国民の「無関心」に甘えているのではないか。
 このまま、日本は、主権者国民の「無関心」の海に漂っていていいのだろうか?今の、比較的自由な、比較的平和で安全な、飢餓の不安のない、普通の暮らしは、大丈夫か?
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by sasakitosio | 2013-11-19 20:08 | 朝日新聞を読んで | Trackback