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by sasakitosio

天安門突入事件 民族間に広がる憎しみの連鎖

 11月4日付朝日新聞社説下に、「風」という署名入りの囲み記事がある。筆者は、中国総局長古谷浩一氏だ。今日はこの記事に学ぶことにした。
 筆者は、「漢族とウイグル族との対立は、2009年のウルムチ騒乱で双方の住民が殺し合いをするまでに深刻化した。今回の事件は、こうした民族感情に再び火を付けたように見える。
 「新疆人は、日本に送ってしまえ」
 「それはどうかな、邪悪な日本がもう一つ、できるよ」
 反日的な言葉が並ぶ中国のネット上に、新羅の少数民族への敵意を露骨に表す、漢民族が書いたとみられる書き込みが出ていた。」と教えてくれる。
 つづけて筆者は、「ウイグル族が中国当局の対応に不満を高める一方で、漢族の間では「自分たちはテロの被害者」だとの意識が強まっている。
 思い出すのは、1990年代末、ウルムチで治安当局に拘束された時の記憶だ。取調室で、ウイグル族の分離独立の動きについて取材した内容を明かすよう迫られた。荷物はすべて開けられ、調べられた、携帯電話も取り上げられ、誰とも連絡はとれない。深夜まで、長時間にわたって調べは続いた。
「反動の証拠を見つけましたよ。もう観念しなさい。」
 私の荷物から1冊の本を見つけた女性捜査官は、怒りを込めて叫んだ。その手にあったのは。日本で市販されている中国高官の公開情報の人名簿。こんなものを持っていただけで、違法行為とみなされる可能性があるのか、と思うと、正直言って怖かった。
 ウイグル族の動向に関する中国当局の不信感の根深さに、日本での常識は全く通用しない。」とも教えてくれた。
 さらに筆者は、「ウルムチ騒乱の翌10年共産党執行部は建国以来初めて、新疆問題に特化した重要会議を開いた。確認された大方針は、新疆の経済を急発展させること。生活を豊かにして、ウイグル族の不満を封じようとの狙いだ。(中略)
ただ同時に、もう一つの大方針も確認された。それは、「祖国分裂活動」に対したは、あくまでも厳しく取り締まり、社会の安定を断固として守る、というものだった。
 つまりアメとムチの強化である。果たして。それで問題は解決に向かっているのか。今回の事件を見る限り、憎しみの連鎖はむしろ、増している」と、結んでいる。
 大変勉強になった。今日も中国で、爆破事件があったとの報道があった。日本人は、徴兵制度でないので、殆どの国民は、銃の扱いや、爆薬の扱いを知らない。街中にも、銃砲刀剣類の所持が麻薬並みに厳しい国ですから、銃の乱射事件も、爆破事件もほとんどない。
 武力で支配を継続すれば、武力・暴力で反発され、独裁で差別が継続すれば、独裁をなくする力が、独裁を排除するまで蓄積されるはずだ。山はくずれ、谷は埋まり、水は低きにたまるように、不当な格差は是正される。抑える力が強ければ強いほど、跳ね返す力も強くなる、権力側で吹っ飛ばされる対象が多くなるだけでしょう。
 一党独裁で、政治・社会は共産主義、経済は資本主義、という歴史的大実験の終わりが近いのではないか。中国にある「日本企業」に、その準備ができているかどうか、いささか、気がかりだ。
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by sasakitosio | 2013-11-08 19:16 | 朝日新聞を読んで | Trackback