憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

機密とプライバシー

 10月31日付東京新聞朝刊27面に、「本音のコラム」という署名入りの囲み記事がある。筆者は、法政大学教授竹田茂夫氏だ。
 筆者は、「元米諜報機関員のスノーデン氏が暴露した数々の機密の中でも衝撃的だったのは、国家安全保障局(NSA)の情報収集の規模と方法だ。」と、切り出した。
 つづけて筆者は、「NSAはテロや軍事にとどまらず、外交や経済交渉、市民生活まで守備範囲に収める。ドイツのメルケル首相ら各国首脳や一般市民の通話を盗聴していたことも発覚した。日本の政府首脳の携帯電話やTPP交渉は大丈夫かと心配になるが、諜報合戦が問題の本質ではない。」と、指摘している。
 さらに筆者は、「なぜ諜報機関は市民の親密圏まで侵入してその事実を隠そうとするのか。組織の肥大化もあるが、背景にあるのは安全保障、つまり国家の存立だ。国家は自由と人権の守護者などの物語を編み出しては、戦争や人権抑圧のかたちで他に押し付ける。安倍政権の特定秘密保護法案でも機密保護が人権より優先される。」と、喝破し、注意を喚起した。
 最後に筆者は、「「私はどこから来て、どこへ行くのか」は世界の究極の秘密であり、各自が引き受けるべき問だ。プライバシーや人権の根拠はここにある。だから、国家の物語をいつでも批判できる仕組みが必要なのだ。」と、結んでいる。
 筆者の話の文脈では、国家の物語を批判できない仕組みが、特定秘密保護法らしい。だから、特定秘密保護法は通しては、国家の物語(国民を戦争にかりだしたり、国民の人権を抑圧したり)を批判できなくなると、国民の注意を喚起しているようだ。
 ならば、国家って一体なんだ。国家に正当性を付与するのは、主権者たる国民であり、その権力は国民の代表者(三権)が行使し、福利は国民が享受するのが、日本国憲法の大原則である。主権者たる国民を、目隠しし、耳を塞ぎ、口をふさぎ、人権を抑圧し、戦争にまで駆り出す、それは少なくとも国民国家ではない。専制君主の国家だ。
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by sasakitosio | 2013-11-06 08:45 | 東京新聞を読んで | Trackback