憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

広告と報道

 10月27日付東京新聞朝刊27面に。「本音のコラム」という署名入りの囲み記事がある。筆者は、北海道大学教授山口二郎氏だ。
 筆者は、「広告批評という新しいジャンルを開拓した天野勇吉氏が亡くなった。CM天気図という彼のコラムは広告を通した文明批評だった。」と切り出し、「広告は人間の欲望との戦いである。所有や悦楽に対する人間の欲求を引き出すために、言葉やイメージが駆使される。しかし、広告はうそをついてはならない。虚構と真実の境目で消費者の欲求を喚起する広告というアートについて天野氏は温かく、かつ厳しく批評してきた。」と指摘する。
 つづけて筆者は、「うそと広告の違いに敏感だった天野氏は、必然的に政治家の言葉における虚構や誇張についても厳しい批判を行ってきた。いわゆる論壇で政治家を批判したり、理念を説いたりするよりも、天野氏の洒脱なエッセーの方が、何倍も影響力があったと思う。
為政者が権力を永続化したいと思う時、言葉の意味を崩し、善悪、真偽をアベコベにしようとする手法を取ることは、かって英国の作家ジョージ・オーウェルが指摘していた。天野氏は日本でオーウェルの仕事を最初にした人物だろう。」と天野氏を高く評価している。
 最後に筆者は、「安倍政権によって、民主主義を脅かすようないくつかの政策転換が進められようとしているいま、為政者の誇大広告や虚偽宣伝はかってないほど増長している。天野氏がいなくなった穴は大きいが、彼の仕事にはこれからも学んでいきたい」と結んでいる。
 天野氏の仕事ぶりを、教えていただき、改めて天野氏の素晴らしさが分かった。筆者には、文明批評を超え、あらたな文明創造を期待している。今世紀の人類の指針となるものを、発明・発見をしていただけないものか。
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by sasakitosio | 2013-11-01 07:41 | 東京新聞を読んで | Trackback